徳島行きが刻々とせまる今日この頃。
とはいっても、感慨めいた何かを実感することはなく、どちらかというと、結婚式や引越しなどの事務手続きで淡々とした日々をすごしている。ああ、あと2ヵ月後には徳島に住んでいるんだよな、そして数年間は東京に戻れなくなるんだよなあ、と思うこともあるが、思うだけである。
そんなふうにわりに楽観的でいられるのは、もともとの性格もあるかもしれないけど、似たようなケースが身近になかったので、「どうなるのかいまいち予想がつかないから」ともいえる。
実際のところ、田舎→東京というケースは身近にけっこういるけれど、反対のケースはあまりきかないのだ。
もちろん、大阪、名古屋、広島など、「東京よりも小規模だけれどもひとつの生活圏が成立している、いわゆる地方都市」に行くケースならけっこう聞く。けれども「(厳密な定義はさておき)これはちょっと地方都市とはいえないよなあ」というエリアに、転勤のように本人の意思によらない理由によって引っ越すケースは、あまりきかない。(もちろん間接的な知り合いレベルまで見渡せば、たくさんいるだろうけど)
ただ、そういったエリアを一口に「田舎」と分類してしまうのは、やや乱暴ではなかろうか?という気もする。
そう、まさにそこが、一般的な徳島観に対して、私が違和感をおぼえるポイントなのです。
じゃあ徳島ってなんなのさ?といわれると、これがまるでわからない。
ただ、都市でも地方都市でも田舎でもない「なんともいえないエリア」に入っているような個人的な確信があります。たとえば、小地方都市とか、周辺地方都市とか、とかとか。…うーん、なんだか「しいて言うならば」感が抜け切ってない感じですね。
まあ住めば都というけれど、長年いるからこそ見えること、感じることがたくさんあるはず。しばらく腰をすえて暮らしてみれば、「なんともいえないエリア」を脱却できる日がくるかもしれない。
そう思いながら、せっかくの機会なので、しっかり徳島を味わおうと思います。
そういえば今日の徳島新聞に「稲穂ものんびり 板野」なんて記事があったな。どうなんだろう?徳島?