32 実証的人相考?顔とホクロ | 大道似顔絵描きのガチンコ人生史

大道似顔絵描きのガチンコ人生史

私は半世紀近く、大道で似顔絵を描いてきました。道路交通法やヤクザにも屈せず、今、尚、続けていられるのは次の言葉からです。

生きるというのは人に何かをもらうこと
生きていくというのはそれをかえしていくこと
by 金 玉先生 以上

ホクロを考える
大道似顔絵描きのガチンコ人生史


実証的人相考?顔とホクロ



 「モナ・リザに眉毛がない」と言ったのはスタンダールだが、眉毛が描き加えられない事によってナゾの微笑と同様神秘的にさせているのは、眉は人間の感受性のバロメータを推し量る所だからであろう。


 たしかに眉は「愁眉を開く」とか「眉毛を逆立てて怒る」等という如く、とくに外界に対する感受力を非常に敏感に表現する。



 たとえば眉毛をピクピク動かすのは、その人間を取り巻く諸条件に敏感な性格であり、反対に眉毛を一つも動かさぬ人はあまり物事動ずる事無く、落ち着いた性格の人と思って間違いない。


 だいたい眉頭の神経は生理的、心理的に敏感で、男でここの毛が立っている時は緊張している時であり、女は生理のときは確実に眉頭の毛がピンと立つ事が実証的に証明されている。



 また女に眉と書いて(媚)と読むごとく己ずと媚態を感じさせる所であり、昔など武家の妻に眉を剃り落とさせたのは媚態を慎む意味を含んでいたのであろう。それに眉と陰毛とは発生密度が大変似ており、眉の繁り具合から己が妻の陰毛の生え具合をわからなくさせる配慮もあったものと思うのは筆者の思いすごしであろうか。



 ところで人相学では眉は「兄弟宮」とも呼ばれ、主として兄弟縁、子孫、身内等の事を判断するらしい。故に三日月眉は愛情細やかで、兄弟縁もよく「玉の輿に乗れる人。反対に短眉は次子に多く,生家の跡を継ぐことなく、自己中心的で夫は妻を剋し、妻は夫の運を損ねる等など巷の易者先生方は高言なさるのも、ここは解剖学的にいって毛は己の血液に関係あるからであろうか。
 しかし、実証的考察によれば額から流れる汗が眼に入らないように、云わば眼という「母屋」に対して「廂」の役割しか果たしていなように思えるのである。・・・・と言ってしまえば読者に不親切というものであろう。




 あえて言えば太い眉と濃い眉の持主は積極的、情熱的、個性的だと言え、これに対し細い眉は、消極的、没個性で太い眉の反対と見ていいだろう。


 ただ眉は自分で自由に剃ったり描いたり出来、街のチンピラも恐ろしさを強調するため、ここに入れ墨をいれているのを時々見かけるが、女の方でもここに手を加えない方は少ない。



問題はその描き方で、たとえば時代劇の主人公よろしく「寄らば斬るぞ」式のいわゆる「逆八字型」の尻上がり眉を描いているのは、自己主張をしている証で、とくに眉頭にいくほど眉を濃く塗る女はこの性格をいちだん強め、性的願望も強いと見てよい。



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