今日は爽やかな気候でノンビリ絵を描いていると・・・・・・
酒臭い匂いがちかずいてきた(己のは気にならないのだが)
「おっさん!この三人カイテくれちゃー」
「おお、この不景気にありがたいこっちゃー」と見返るとなんと・・・・・・
三人揃って、チャックの上から手を前後させている・・・・・・
描くとは掻くのことで、三人揃って、酒臭い息を吐きながら、せっせと手を前後させているのである。
怒るというより、この閉塞感の世になんと無邪気かと、おもわず笑ってしまった。
「こりゃ、太朗、次郎、三郎よ。私の名前は三年B組金玉先生だぞ!」
これで皆、打ち解けて彼らは富山からきたそうだ。
越中八尾の風の盆、蛍烏賊、ぶり、薬売り、そして私にとくに忘れられないのは、文の恩師、
作家・玉川しんめい氏と知り合ったところである。
また、大道にがおえ師の憩いの宿、小川温泉、モト湯のあるところだ
今はどうなったか知らないが、湯治場で一泊600円だったと思う。山、川、温泉、ちょうど
今頃から雪が解け、わらび、ぜんまい、つくしなど山菜と岩魚の宝庫である。
ここで似顔絵師たちは(6月には富山に祭りが多い)仕事に行ったり、パンツを洗濯したり、
命の洗濯をする。
そして元気な者は立山から新潟へ出て、また似顔絵を描くのである。
~うたわれよーわしゃ、はやす~の歌で三人とお別れした。
もう、二度と逢えないだろう・・・・・