金曜日と一転して再びTOB後のレベルまで戻してきた。金曜日は短期的な利益確定が入ったようだが、やはり宝くじ(5000円以上でTOB)に期待する投資家は多い。

 

 

東芝の平均売買代金は81億円。水曜はストップ高で63億円、翌日が1181億円、571億円、今日が350億円です。(書いている時点で)2200億円程度の売買ですので、抜駆けして利益確定した投資家はまだ少ないと見ています。ハーバードは価格不明ですが3Dに売却。

 

 

エフィッシモは2100億円

GSは1550億円

3Dは1500億円

KingStreetは850億円

 

 

アクティビストが利確するには6000億円程度の売買代金が必要です。出来高も2/25の3500万株と比べると決して多くない。5000円のTOBは安すぎる、株主はもっと上のビッド、車谷さんの失脚を期待している印象です。仮に車谷さんが失脚するとTOBは消えるリスクがあります。車谷さん以外の人がTOB、アクティビストに対して交渉するか不透明です。

 

 

 

 

セグメントデバイス34%、インフラ25%、エネルギーソリューション19%、プリンティング10%となっています。中でも半導体部門がお宝。原子力部門は19%ですが経産省の反対を交わす知恵が必要です。

 

 

ESGの開示項目で環境面のスコア、社会責任は改善が見られます。一方で改善が鈍いのはガバナンススコア。独立取締役の比率が増えていますが、藤森さんは独立とカウントされるのか。

 

 

CVCのビジネスモデル(社外取締役を送り込んでディールさせる)は転換点に来ています。今週も彼らの動きが出てくるでしょう。 

 

 

株主総会の6月まで車谷さんに残された時間は2か月間です。CVCがどんなパートナーを国内から連れてくるか。原子力関連の制約、ここが成否のヒントかもしれません。キオクシアはいかようにも料理出来るかと思います。