最近は日本のテレビを全く見なくなりました。筆者の今のお気に入りは、Queens Gambit。




さて、経済指標はグローバル日本ともにまだら模様です。事前予想とのブレがなくなっています。



コロナ第三波が悪化する中でも、経済指標でネガティブサプライズは出ておりません。ここにも株価が下落しない背景があります。マーケットはワクチン後の世界を見てますが、ワクチンに裏切られた時に市場は反応するでしょう。

 


 

ドル建て日経平均

最高値は275ドルで1989年。円建で38957円は遠いですが、ドルで最高値更新まであと7%と射程距離に入っています。1990年のドル円が160円でしたのでそこから円は35%値上がりしました。海外投資家が無視出来ないレベルです。

 

【日経225ドル建ての1970年以降の推移】

 

 



【日経225左軸オレンジと日本株へ投資するETF, EWJの運用残高の変化ブルー右軸$mil】

 


海外投資家

米国投資家の資金流入が11月以降の日本株上昇をけん引しています。海外投資家の市場占有率が60%を超えてますので、外国人なしに日経225は上がらない。3月の急落もしかり。青線が右肩上がりで流入し続ける限り日本株上昇は続きます。

 

 

 

中国株

コロナ勝ち組の中国の株価が上昇することに違和感はありません。当然だと筆者は思います。史上最高値まで10%ありますが、こちらも時間の問題でしょう。2015年には大量の出来高がありました。このレベルを超えたので、2007年レベルはあっさりと抜けてくると思われます。


【CSI300指数の価格推移、下段は高値の時の出来高】

 

 

 

債券

オーストラリア国債のスティープニングが顕著です。10年ゾーンは1か月間で30BPスティープニングしました。1か月前に豪ドル債に投資した人は評価損を抱えている模様ですがいつ傾斜が落ち着くか。



米国、カナダでスティープニングしていますがオーストラリアは群を抜いています。同国のカーブが波及するか注視しています。この2カ国の地方債は日本人投資家に大人気です。



ロールダウン効果が1番期待できる。

オーストラリアとカナダの地方債のスプレッドはアメリカと比べて非常に小さい。あえて地方債にする必要があるのか筆者はしっくりきません。国債ではだめなのか。

 

 

じわじわとドル円のヘッジコストが0.8%まで上昇しています。イールドカープは悪くないのですが金利差分がそのままヘッジコストになっています。




今のデットマーケットは、レバレッジローンの価格が毎日上がっています。実際のデフォルトが少ないため、ローン債権への強い需要と資金流入が止まりません。CLOの資金流入、イールドハントが社債リターンを上回ります。クレジットの悪化は想定よりも軽微、との見立てがアメリカの社債市場で広がっています。




農林中金はポジションを落とさず金融庁のプレッシャーに屈せず、CLOを保有しづつていれば大変な収益になっていたと思われます。残っている分だけでも相当でしよう。


【上から順番に米レバレッジローン、米地方債、米MBS、米国債のトータルリターンインデックス】

 

 

 


為替

ドル安、円安が同時に進む中で人民だけが高くなっている。EURも対ドルで相対的に高い傾向ですが、長期で見ると0.90-1.50のレンジを抜けてません。ユーロ圏が抱える問題、金融政策の深堀を考えると、欧米で金利差が拡大していくと思われます。

 


ドルはEuroに対して買われておかしくないですが、米国は双子が問題視されてきた。結果1.60を抜けるようなEuro安にはならないのではないか。


【ユーロドルの長期レンジ】