筆者は練馬育ちで池上彰先生が高校の後輩。他の区の人からは「どこ?」「酸素供給ありがとう」と田舎者扱いされたものです。先日、沖縄のアーティストが練馬の事を「レンマ」と言ってました。沖縄の名前も難しいですが、数学の香り漂うレンマも悪くないです。

 

 

 

東証マザーズ

高値から-12%下落、中小型株ファンドは-3%から-5%も一日で下落しています。ベアマーケット入りまでまだ幅はありますが、不安になります。特段ネガティブな話が出たわけでないが、スピード調整と筆者は考えています。出来高1.5億株以上と引き続き高水準で、流動性は潤沢です。

 

 

ヒストリカルデータに基づいてトレードする投資家は日経平均、TOPIXに対するマザーズの暴走は目につきます。TOPIX、マザーズは株価水準も似ており、2市場のレシオは長期間0.5~1.0で推移しています。(TOPIX / MOTHERS) 数値が小さいほどマザーズがTPXに対して高い。

【マザーズ市場の出来高】

 

 

 

マザーズが調整を始めたのは10/27、その日のレシオは0.52です。過去のパターンで0.52は上限に近い。では中央値はどこか?これは正規分布ではなく二峰分布となっており、0.6、0.75が最頻値の山です。目先は一つ目の山である0.6まで調整するとみています。

 

【左がTOPIX/Mothersレシオ、右がヒストグラム】

 

 

 

欧州とドイツの景況感

コロナの第二波、第三波の影響で、ドイツ景況感が急速に悪化しています。ドイツの景況感は民間のZEW(欧州経済研究センター)と、公的機関のIfo経済研究所が有名です。Ifoに先行してZEWが発表します。

 

 

ZEWはアナリストや市場関係者などを対象にアンケート。今後6カ月のドイツ景気見通しについて楽観的から悲観的を差し引きます。差がプラスだと景況感改善、マイナスだと景況感悪化となる。同指標は-60~+80の間で推移しており、2019年以降は既にマイナスへ突入していた。

 

 

10月はエコノミスト予想72に対して56と下振れ。株価は昨晩急落しています。コロナ後の景気、株価回復局面は過ぎ、次の材料をマーケットは求めています。下段はドイツ株価とZEWの関係を示したグラフ。景況感の悪化局面で両者はきれいに連動してます。

 

【左軸がドイツ株価、右がZEW景況感】

 

 

 

 

グローバル投資する際、ドイツ単一国か欧州全体へ投資するかの議論が出ます。DAXかSTOXX600、Eurostoxx50かインデックスの選択を迫られます。問題の多いイタリア、スペイン株を保有する必要はあるか?過去10年、5年、1年のどの期間をとっても、ドイツのEUROSTOXX50に対するアウトパフォームは顕著です。

 

1年13%、5年11%、10年で32%。筆者は欧州へ投資するなら、ドイツかスイス、スイスです!こちらの国の方が投資効率が高いと考えています。