【箱根駅伝2019】 青山学院大 全日本振り返りと箱根展望

ど~も、太郎です。

今日からは全日本を振り返りつつ
箱根駅伝に向けての展望を
みてみたいと思います。

第一弾は優勝した青山学院大

それじゃあ、全日本の結果から

総合1位 5時間13分11秒
1区 小野田勇次 4年 27:29 区間3位
2区 橋詰大慧    4年 32:21 区間5位
3区 鈴木塁人    3年 34:42 区間3位
4区 林  奎介     4年 34:27 区間2位
5区 吉田祐也    3年 36:23 区間1位
6区 吉田圭太    2年 37:29 区間1位
7区 森田歩希    4年 51:36 区間2位
8区 梶谷瑠哉    4年 58:44 区間3位

終わってみれば完勝でしたね。

1区小野田選手がトップと4秒差の3位

2区3区でトップ東海大にこのレース
で最大の37秒のビハインド

しかし、その後
4区11秒
5区2秒
6区13秒
と徐々にその差を詰めて

6区終了時点で
1位東海大との差はわずか11秒
しかも、5位だった東洋大には
2分41秒も先行していました。

そうなると7区8区のメンバーからして
ほぼ負けないなって感じがしました。

前回の記事でも触れましたが
7区と8区の合計タイムは日大に次ぐ2位

青山学院 1時間50分20秒
東洋大学 1時間50分25秒

2枚看板をこの2区間に使ってきた
東洋大学とも互角に勝負し、
なおかつ上回ってきました。

「エースが来ても引かない」
という強い意志を感じる走り

常に意識し続けた東洋大に対して
与えた衝撃は大きい気がしています。

今回の青山学院のオーダーについて
触れてみたいと思います。

エース格の選手が起用されたのは
2区3区7区

この3区間はどのチームに対しても
負けられないということでしょうね。

プラス勝負区間にしたのは4区
ここに前回の箱根7区区間賞の林選手
を持ってきました。

本来なら4区で勝負を決めるというのが
理想的な展開だと思われましたが

2区橋詰選手と3区鈴木選手が
本調子ではなく、

林選手も良くも悪くもない感じの走り

ただ、他のチームが4区にエース級を
置ける余裕がなかったのが幸いしました。

5区6区はいつも通り
基本的に区間賞もしくはそれに近い結果
が求められる区間起用

実際、連続区間賞には驚きましたが
狙い通りの結果でしょうね

1区に関しては、
小野田選手の起用には意外性を感じました。

私もどこかで指摘しましたが、
1区は同じ選手の起用にこだわりが
ないことから
小野田選手も可能性としてはありました。

でもね、梶谷選手の1区を想定しても
小野田選手の1区はさすがに無理

振り返ってみると、東洋大を始め
他のチームの1区を見て決めたのかな
という気がしました。

他のチームのメンバーをみて
交代要員ももちろん考慮し

経験豊富で外す確率の少ない選手
という条件から
小野田選手が最適という結論に至った
のだと推測しました。

出雲駅伝のエントリーを外れた時点で
この起用策を選択肢の一つとして
想定していたのかもしれませんね

適材適所というか
準備万端というか
こだわりがないというか

チーム内の状況と相手チームの状況
全てを客観的に分析した上で
最適な布陣を組んできますよね。

過去の成功体験に流されない
ここが青山学院の強さの源泉なのだと
改めて感じました。

そうは言いながらも
原監督流の区間配置へのこだわりも
見えた気が

それは、森田選手の起用区間
絶対的に信頼を置く選手を
最後の砦的に後半区間に起用するのは
箱根駅伝でいつも採用している作戦

原監督の箱根での区間配置の特徴は、
「7区8区に強い選手を置く」

4連覇中のこの2区間の区間順位は

2015年 7区1位   8区1位
2016年 7区1位   8区1位
2017年 7区11位 8区1位
2018年 7区1位   8区1位

2017年は田村選手がやらかして
想定通りにいきませんでしたが

基本的には、この2区間では
他のチームを圧倒するという
チーム作りをしています。

仮にアクシデントが起こり
6区までで大幅に遅れても
なんとしても追いつくことを
考えているんでしょうね

今回の全日本でいうと、それが
終盤7区の森田選手起用ってこと

前半どれだけ遅れを取っても
7区では必ず追いつくという
リスクを最低限まで抑える
区間配置だったのではないでしょうか

実際には1位東海大との差は
わずか11秒と想定より6区までが
遅れたのは確か

ただ、7区森田選手の追い上げに
全てを託すという切迫した状況では
なかったですよね

箱根駅伝に向けての反省点は
6区終了時点でトップじゃなかった
ということ

2区3区4区の3人に関しては
コンデション的に完全とは言えず
付け入るスキを見せていました。

距離変更があり、青山学院にとって
一番やりにくいレースだったのは確か

それにしても、
出雲ではあれだけ完璧なレースを
見せてくれただけに

橋詰、鈴木選手が急変し、全日本で
調子を落としたのは気になります。

でもまあ、昨シーズンと比べると
現時点までの成績もチーム状態も
全然いいんですけどね

それじゃあ、そろそろ箱根への展望
をみてみましょう

まずは主なエントリー候補選手は

梶谷瑠哉    4年 28:43:76
森田歩希    4年 28:44:62
橋詰大慧    4年 28:56:06
小野田勇次 4年 28:57:30
林  奎介     4年 29:05:97
橋間貴弥    4年 29:08:85
山田滉介    4年 29:21:74
鈴木塁人    3年 28:31:66
吉田祐也    3年 29:17:48
竹石尚人    3年 29:22:79
生方敦也    3年 29:24:73
植村拓未    3年 29:36:88
中根滉稀    3年 30:39:14
吉田圭太    2年 29:25:80
岩見秀哉    2年 29:27:78
神林勇太    2年 13:58:70※
湯原慶吾    1年 30:15:31
飯田貴之    1年 30:35:45

各駅伝で絶対外されないのは
森田、鈴木、橋詰の3人

原監督も認めている信頼感
抜群の選手です。

この3人に続くのが
梶谷、小野田、林の3人

全日本では起用されたように
長い距離では欠かせない選手

ここまでの駅伝で結果を
出しているのは
吉田圭選手と吉田祐選手

出雲、全日本と連続区間賞を
獲得した吉田圭選手は
箱根でもメンバー入り確実でしょうね

吉田祐選手もメンバー入りが
見えてきたような気がします。

前回経験者の橋間選手と竹石選手も
いますね。

出雲と全日本で共にエントリー入り
しているのは神林選手と湯原選手

全日本で初エントリーの岩見選手
前回箱根でエントリーの山田選手

この4人も有力でしょうね

ここまでで14人ですが、
問題はココから

あと2人を決めかねるんですよね
タイム的にみると基準を満たした
選手がいません。

前回エントリー入りした中根選手は
入るのかな

トラックの持ちタイムから見ると
難しいのは前回からそうですが
それでも入ったってことは
山登り候補だったと思われます。

今回も竹石選手以外候補選手が
見当たらないので
リザーブとしての可能性は高いような
気がしています。

最後の1人は、1年生から飯田選手
出雲ではエントリー入りしました。

まずは1万mで結果を出すことですが
それ次第では入ってきそうな
気がしています。

ということで、エントリー予想は

梶谷瑠哉    4年 28:43:76
森田歩希    4年 28:44:62
橋詰大慧    4年 28:56:06
小野田勇次 4年 28:57:30
林  奎介     4年 29:05:97
橋間貴弥    4年 29:08:85
山田滉介    4年 29:21:74
鈴木塁人    3年 28:31:66
吉田祐也    3年 29:17:48
竹石尚人    3年 29:22:79
中根滉稀    3年 30:39:14
吉田圭太    2年 29:25:80
岩見秀哉    2年 29:27:78
神林勇太    2年 13:58:70※
湯原慶吾    1年 30:15:31
飯田貴之    1年 30:35:45


前回までは多くの候補者から
外す選手を選ぶ感じなのに対し
今回は入れる選手を探しました。

これまでの流れとは違う感覚を

感じています。

メンバー候補は
4年森田、小野田、梶谷、林、橋詰
3年鈴木、竹石
2年吉田圭

ここまではほぼ決まりでしょう

原監督の箱根駅伝における
区間配置の特徴は先程も指摘した通り
8区までに勝負を決めること

そうなると、上で挙げた8人が候補なのは
間違いなさそう

ちなみに前回は
1区  鈴木
2区  森田
3区  田村
4区  梶谷
5区  竹石
6区  小野田
7区  林
8区  下田
9区  近藤
10区橋間

卒業したのは3区、8区、9区

原監督のこれまでの采配を見ていると
3区と8区は慎重に選んでいる
気がしています。

それだけにこの2区間に誰を
起用するのは注目すべきポイント
でしょうね。

先程の8人で前回走っていなのは
橋詰選手と吉田圭選手

この2人がそのまま入るようなら
前回と同様の戦闘力はキープ出来る
気がします。

その中でも8区に誰を起用するのか
ここがカギになる予感がするんですよね

個人的な予想は、林選手のコンバート
もしくは橋詰選手の起用ですね。

過去の4年連続で7区を走った小椋選手
も1年時は区間14位
その時の青山学院の成績は総合5位

4連覇中の現在、下級生を試す区間配置
は考えられません。

特に重要視している7区8区ですからね
慎重に区間配置すると予想します。

ざっくりと区間予想をすると
1区  鈴木
2区  森田
3区  吉田圭
4区  梶谷
5区  竹石
6区  小野田
7区  林
8区  橋詰
9区  吉田祐
10区橋間


前回の区間配置をベースにして
オーソドックスな予想

本番でもこのメンバーが揃うなら
優勝間違いない気がしますが
そこまで順調にいくとも思えません

まだまだ時間はあるし
他にも新たな戦力が出てくる
可能性もあります。

現時点で言えるのは
メンバー的には揃っているけど
アクシデントがあった場合
前回までの余裕はなさそう
な感じがするということかな

以上、青山学院大の全日本振り返りと
箱根駅伝展望でした。

次回もお楽しみに~