【箱根駅伝2018展望】 中央学院大の育成力の秘密?
ど~も、太郎です。
今日は、中央学院大をお送りします。
育成力があると言われていますが
本当にそうなのか?
もしそうなら
その秘密はどこにあるのか?
探ってみたいと思います。
それでは、いつも通り
2013年入学の卒業生から
五千m入学時と卒業時のタイム比較
村上優輝 14:10:06→14:09:17
吉岡大輝 14:27:43→14:27:43
海老澤剛 14:28:47→14:07:23
海老澤太 14:39:55→14:27:94
清水翔太 14:42:97→14:33:07
藤花尚之 14:44:10→14:39:54
渡邉聖矢 14:50:09→14:19:18
久保田翼 14:51:21→14:27:06
伊藤 翼 14:57:42→14:27:82
この世代は、村上選手が14分10秒と
飛び抜けていますが、
その次が14分27秒
他のチームと比較すると
すごく悪いイメージがありますが
中央学院にとっては、比較的良い方の
スカウトでしたね。
それくらい持ちタイムにこだわりません
次は1万mとハーフのベストですが
村上優輝 29:19:37 1:04:43
吉岡大輝 30:01:44 1:08:15
海老澤剛 29:06:95 1:04:15
海老澤太 29:40:89 1:04:13
清水翔太 29:46:65 1:04:44
藤花尚之 29:43:77 1:04:26
渡邉聖矢 29:52:62 1:05:26
久保田翼 29:37:19 1:04:40
伊藤 翼 29:45:91 1:04:22
ほとんどの選手が
1万m29分台、ハーフ64分以内を
マークしています。
注目は、
入学時に14分40秒以降の選手でも
かなりの確率でこれらのタイムを
達成している点ですね。
要するに、どんなレベルの選手でも
ある一定のレベルまで引き上げるノウハウ
これが中央学院の育成の秘密の部分
であり、他のチームとの違いだと思います。
ただ、箱根駅伝でいい成績を残す
ということから考えると
1万m29分台、ハーフ64分以内
の選手をいくら量産しても
シード権争いのチームしかならない
という現実があったりします。
それくらい箱根駅伝のレベルは
上がっているということですね。
そんな箱根駅伝で、中央学院大が
最近好成績を残しているのには
他にも要因があるはずです。
それで、思いついたのが
前にもどこかで触れましたが
「1学年で箱根出場は3人前後に限る」
という法則です。
2013年入学組で箱根に出たのは
村上優輝 3回
海老澤剛 3回
海老澤太 3回
久保田翼 1回
2012年入学組では
塩谷桂大 4回
潰滝大記 4回
山本拓巳 2回
小川貴弘 1回
2011年入学組は
及川佑太 3回
木部誠人 3回
山田侑紀 4回
芝山智紀 1回
2010年入学組は
田中瑞穂 4回
岡本雄大 3回
沼田大貴 3回
沖田涼太 1回
という様に
各世代ともに主要メンバ―3人は
固定されています。
それ以外の選手は、4年間で
1回は出番が回ってくるかも
みたいなシステムなんです。
2007年とかまでは
バラバラだったんですが
それ以降徐々に変わってきて
2010年以降はっきりとしてきました。
これ本当なのか2014年入学組で
見てみましょう。
まず、入学時のタイムと現在のタイム比較は
細谷恭平 14:29:40→14:15:57
大森 澪 14:33:61→14:08:53
鎌田祐生 14:43:94→14:43:94
水野 優 14:44:37→14:30:94
佐藤玲耶 14:46:34→14:38:03
新井翔理 14:46:94→14:05:40
坂元大介 14:53:86→14:17:96
この年は、細谷選手がトップでしたが
タイムは14分29秒ですから
あり得ないリクルートに思われますが
現在の1万mとハーフのタイムは
細谷恭平 29:25:49 1:04:05
大森 澪 29:06:71 1:02:47
鎌田祐生 29:52:45 1:04:39
水野 優 29:42:11 1:04:48
佐藤玲耶 29:37:36 1:05:15
新井翔理 29:28:84 1:03:36
坂元大介 29:57:32 1:04:25
細谷、大森、新井の他にも
誰が箱根に出場してもおかしくない
レベルまで来ています
ただ、この中で箱根経験者は
細谷恭平 2回
大森 澪 2回
新井翔理 2回
この3人に限られています。
では、先程の仮説が正しいとすると
その3人はどのように選ばれているのか
知りたいと思いませんか
ここからは推測ですが、
2年生で伸びた選手が選ばれる
パターンが多いんじゃなのかと
考えています。
実際に、細谷、大森、新井の3人も
2年目のシーズンで
1万mで29分30秒を切ってくるとか
五千mで14分10秒台を出すとか
他の選手達から抜け出したタイムを
出しています。
だから当然のように箱根駅伝の
メンバー候補に上がるということですね
これが、箱根出場3回が多い理由だと
思います。
これが、1年目からいきなり結果を出すと
塩谷選手や潰滝選手のように
4回全部に出場出来るという訳ですね。
ということは、1学年15人以上は
毎年入学しますが、
2年目の時点で3人に絞られるという
システムのようです。
毎年戦力となる選手を
確実に3人育成出来るシステムがある
ということも言えますが
逆の意味では、
他の選手にはチャンスが与えられない
ということも言えますが。。。
実際には、4人目の選手となると
さすがにレベルは落ちるというのも
事実なんですけどね
続けますね
2015年入学の3年生を見てみましょう
入学時のタイムと現在のタイムを比較すると
森田智哉 14:12:82→14:08:10
樋口 陸 14:33:57→14:03:77
廣 佳樹 14:34:63→14:20:53
釜谷直樹 14:40:38→14:25:26
福岡海統 14:45:23→14:22:45
石井 海 14:46:40→14:31:99
市山 翼 14:56:87→14:28:04
光武 洋 14:59:22→14:20:03
この学年は、25人というすごい人数が
入学しました。
その中でトップタイムは森田選手
2番目が14分33秒の樋口選手ですから
いいスカウトとは言えなかったと
思います。
それで、現在の状況は
森田智哉 29:22:43
樋口 陸 29:33:75
廣 佳樹 29:38:91 1:04:55
福岡海統 29:35:88 1:03:47
石井 海 29:54:48 1:05:03
釜谷直樹 29:55:29 1:04:55
市山 翼 29:43:50 1:03:31
光武 洋 29:49:20 1:04:06
入学時トップの森田選手が
この学年を引っ張ると思ったんですが
結局全日本に出場しただけで
あとは沈黙しています。
箱根出場は、
樋口選手が2回、廣選手が1回
の2人にとどまっています
いままでの流れからいくと
森田、樋口、廣の3選手なのかなと
思っていましたが
樋口選手と廣選手はこのままいくとして
あとの1人に関しては、今のところ
誰なのかわかりませんね
候補としては、福岡選手と市山選手
辺りの争いになりそうですが
市山選手は、確か山候補でしたので
別枠なのかな、
とか考えると予想は難しいですね。
違う見方をすると、
五千mにしても1万mにしても
2年生と比較すると
決め手に欠けるとも言えます。
本来なら、2年目の2016年シーズンで
五千mなら14分10秒台
1万mなら29分30秒以内
などの決め手になるタイムを
出さないといけなかった訳ですが
誰も抜け出せませんでした。
今までのパターンに当てはめると
森田選手はトップ3の一人で
森田、樋口に続く最後の1枠を
2年目のシーズンで争うというのが
今までのパターンでしょう
そして、3番手が廣選手に決まった
という流れのはずが
想定外の森田選手の足踏み状態
この世代が停滞している感じを
表していると思っています。
そして、2年生の台頭もこの状況に
拍車をかけましたよね
1年目にして飛び抜けた2人がいたので
そのあおりを食ったと言える気もします。
その2016年入学の2年生を見てみましょう
横川 巧 14:08:84→13:52:45
高砂大地 14:14:09→14:03:83
藤田大智 14:25:93→14:25:93
長山瑞季 14:29:00→14:29:00
有馬圭哉 14:33:74→14:31:55
川村悠登 14:37:89→14:34:63
須永康幸 14:39:55→14:39:55
城田 航 14:41:63→14:41:63
石原圭祐 14:49:59→14:33:95
久々なのか初めてなのか
よくわかりませんが
素晴らしいリクルートでしたね。
横川選手の14分一桁は
2010年以降では最速タイムです
おまけにもう一人が14分10秒台
の高砂選手もいますからね
今までのパターンとは違う
いい選手が集まったスカウトでした。
その彼らの現在の状況は
横川 巧 29:52:78 1:03:05
高砂大地 28:54:13
藤田大智 29:52:88 1:04:00
長山瑞季 29:51:81 1:09:14
有馬圭哉 30:18:24 1:04:58
川村悠登 31:04:24 1:05:52
須永康幸 30:20:37 1:05:30
城田 航 30:09:31 1:05:44
石原圭祐 30:26:14 1:05:04
横川選手、高砂選手は
やはり飛び抜けていますね。
そして、3人目は藤田選手でしょうね
実際に
この3人はすでに箱根を経験済み
ですから、まあ決まりなんでしょうね。
ただまだ1年目ですからね
有馬選手、城田選手あたりは
伸びてきて欲しいなと思っています。
え~と、ここまでいろいろと
見てきましたが
中央学院の特色として
1学年3人が固定される
そのメンバーが箱根の選手として
本番に出場するのが基本方針
ということでした。
ただし、忘れちゃいけないのは
これはあくまでもチーム内の決め事
ってことですね。
各学年のトップ3に入れば
箱根でいい走りが出来るのか
といえばそれは保証されていない訳です。
監督側からすると
箱根の出場メンバ―は
区間1桁で走れる選手を揃えたい訳です。
ただその結果、学年に偏りがでると
その学年が卒業すると戦力ダウンが大きくなり
成績に波が出ます。
それを防ぐために
1学年3人必ずメンバーに選びつつ
その3人のレベルを限りなく上げていく
という育成方針を取っているんだと思います。
そして、最近の好成績が続いているのは
その狙いどおりに育成が進んでいる
ということだと判断しています。
もう一つ指摘したいのは
1学年3人を固定してしまうと
4学年で最大でも12人しかいませんよね
1年生も含みますから
ギリギリの人数しかいない訳ですが
先程出した2010年以降の
箱根経験者の数を見てみると
ほとんどの年度で3回以上出場した選手が
3人揃っている事にお気づきでしょうか?
そうなんですよ、3人の固定メンバーが
確実に出場している訳なんです。
中央学院の強さの秘密は
こっちにあるんじゃないのかと
密かに思っています。
各世代毎に3人づつ確実に育成する
のもさすがだと思いますが
その選ばれた3人が毎年確実に
箱根駅伝に出場している
こっちの方が実はすごい事じゃないのかと
気がついちゃいました。
最後に、2年生のように
いい選手が集まるようになると
1学年で4人5人と条件を満たす選手が
出てくる可能性があります。
そうなった時、
その方針を変えるのかどうなのか
興味がありますね。
以上、中央学院大学をお送りしました。
次回もお楽しみに~
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ぜひ一度ご覧ください