錦織圭今季発進 今年は苦戦必至?
今年も早くもATPテニスの2016年シーズンがスタートしました。日本期待の世界ランク8位の錦織圭選手はオーストラリアのブリスベン国際大会に第2シードで出場しましたが、準々決勝で世界ランク18位のバーナード・トミック選手に1-2で敗戦して昨年のこの大会に続いての連続ベスト4進出はなりませんでした。錦織選手はこれまでトミック選手には負けた事がなかったのですが、トミック選手は現在オーストラリア人では世界ランクトップの意地を見せて地元で錦織に初勝利しました。
この大会はATPマスターズ250という大会で、あまり大きな大会ではありません。この大会の第1シードは世界ランク3位のフェデラーでした。決勝戦はフェデラーとラオニッチの対戦となり、なんとラオッチがフェデラーを下して優勝しました。錦織のライバルの一人がまた実績を残しました。
錦織選手は昨年全般にまずまずの成績を残してポイントを稼ぎましたが、シーズン中盤から故障等で成績が伸びずに、一昨年で決勝に進出してファンを驚かせた全米オープンでも昨年は1回戦敗退というまさに天国から地獄という結果になりました。最近は世界ランク6位くらいから20位くらいまではまさに戦国時代となっていて、錦織選手も最近はランキング下位の選手に負ける事が多くなりました。
昨年も後半はポイントが伸び悩みましたが、前半の貯金が物を言って、最終的には何とか8位に滑り込んでATPファイナル出場の8人に滑り込みました。しかし最近の錦織選手は集中力に欠けるプレーが目立ち、チャンスで効果的なポイントが取れなくて、試合時間が長くなり、それが結局はトーナメント終盤でマイナス要素となっているように見えます。
いよいよ18日から今年最初のグランドスラムである全豪オープンが始まります。先週の大会の試合を見ている限りではとても不安だと感じました。もし今年の全豪オープンでベスト8くらいにまでは進めないようだと、今年の錦織はかなり苦戦する事は必至だと思います。
私の予想では最終的な順位はともかく、シーズン中にはトップ10からは落ちるのではないかと思っています。そして怪我が心配です。試合を長期間休めば、と順位はあっという間に50位くらいまで落ちます。果たして錦織は私の不安を払拭してトップ10を守れるでしょうか。
まずは全豪オープンの彼のプレーに注目です。