結婚 | hitorigoto 4

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思ったことをただ書くだけです。


たまに日本に帰国し、実家の両親に会うと必ず言われる言葉が「いい人いないの?」


現在は海外で、しかもイスラム教の国で生活している俺に言う言葉かよと思うけど、間違いなくうちの親は俺の将来を心配している。


孫の顔が見たいとか、そういうほのぼのとした願望ももちろんあるだろうが、心配なのは、俺が年老いた時に、いったい誰が俺のことを面倒みるのかということだ。


「誰が」とは、普通の場合ならお嫁さんであり、子供であるわけで、どちらも持たない俺は、「一人暮らしの老人の孤独死」、、、、そうなるのではないかという心配だろう。


確かに心配だ。


このまま俺が独身生活を続け、そして、一人では何も出来なくなってしまった時、いったい誰が俺を助けてくれるのだろうか?


独身者は元気なうちは自由を謳歌、これは当たり前。


でも、身体に自由がなくなった独身者ほど、哀れな生き物はいない。


そうを考えると、なんとしてでも、結婚をするべきだろう。


別に、保険の意味で結婚がいいと言っているのではなくて、男と女とは、そもそもそうやって助け合って生きる関係であり、それこそを愛と言うのであり、俺もその自然の摂理に忠実に生きるべきだろうということ。


しかし、普通の人は、男ならば20代から30代の間に結婚をするのに、どうして俺は結婚をしていないのだろうか?


大学を出て、一部上場企業に就職し、普通の男のように恋愛経験をしてきた俺が独身なのは、まわりから見れば不思議に映るだろうし、「あの人って、何か性格的に問題でもあるんじゃない?」と思われても、おかしくない。


多分、その分析は正しいと思うよ。


俺自身は俺のことを、きわめて普通の人だと思っているし、まわりの人も「独身」の部分以外では、俺のことを普通の人だと思っていると思う。


しかし、何か普通ではない何かがあるから俺は独身なんだよね。


俺は炊事洗濯が出来るから、そんなことが理由ではないと思うし、自由な生活に慣れてしまって抜け出せない、それはあるかもしれないけど、決定的な理由ではないと思う。


決定的な理由は、女性に対する気持ち、きっとそこの部分なんだと思う。


好きになった女性と結婚したいと考えるのは、きわめて普通のことであり、それこそが先に書いた自然の摂理なんだろうけど、俺にはそれがなかった。


結婚するほど好きな女性がいなかったのか?俺には本当の愛がないのか?俺が女性に求めるレベルが高すぎるということか?


それを考えると、とても複雑な気分になるし、どう答えればいいのかとても難しい。


なぜならば、その時は大好きだったし、俺は普通の庶民の女性を好きになるからだ。


ただ、普通の男が100度の沸点で結婚を意識するのに対して、俺は100度でも沸騰しない、ただ、そういうことなんだと思う。


その違いは、勇気の問題か?


ともかく、独身はよくないしと思うし、正直言うと、今の俺は結婚願望が強い。