郷愁 | hitorigoto 4

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思ったことをただ書くだけです。


こちら外国でも、NHKの国際放送が見れて、しょっちゅう、ブラジル日系二世やアルゼンチンの日系移民、ハワイの日系人なんかの生活をハイライトした番組が放送されている。


日系二世や三世、そして、移民の人たちだから、日本では生まれず、日本語も話せない人もいるが、50年前に日本を出てから、一度も戻っていない人や、両親が日本人のために日本語は話せるが、本人は話せない、そんな人たちもいる。


そんな人たちは、祖国である日本を想い、番組は、どうしても、郷愁をあおる。


母国、祖国、見たこともない先祖の国、、、、そんなストーリーで、異国の生活の中でも忘れない、先祖代々伝わる七夕やお正月の母国の習慣、皆が集まった時には、「上を向いて歩こう」を歌い、祖国への郷愁を抱く、、、、。


そんな番組を見ていて、俺は思った。


俺も外国で生活しているのだが、郷愁のような感情は、ほとんどない。


やはり、2,3年間ぐらいの外国生活じゃ、そこまでならないのかなぁと思ったが、それだけではないと思う。


昔と違い、今は、携帯電話で簡単に日本にいる家族や友人と会話出来るし、テレビも、それこそNHKがどこにいても見れる、さらには、インターネットの発達で、日本のニュースはタイムリーに知ることが出来るし、Youtubeでは、それこそ、NHK以外のどんな放送だって、すぐに見ることが出来て、物理的な距離は、どうしても縮まらないけれど、映像や情報においては、今や、距離の差はない。


そういう科学の進歩が、少しずつ郷愁感をなくしてると考えると、それも少し寂しい。


海外にいる仲間と一緒に「上を向いて歩こう」を歌いながら祖国を想うような生活こそが、外国生活の醍醐味だとは言わないが、「郷愁」の感情も少しは欲しい、、、かな。


そんなことを考えながら、さあ、もう一時帰国の時期到来だ。


来週から、日本に二週間ほど帰りますね。