The Beatles Lover No.5 ザ・ビートルズ・ラバー・ナンバー・ファイブ

人気ラジオ番組が、読んで楽しめるテキスト版になりました。

 

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ディープなファン目線、そしてサウンドメーカー目線でビートルズへの愛💖と共に楽曲を紹介していく人気ラジオ番組「The Beatles Lover No.5」。

杉田裕(JAYWALK)とサミー小川(メディアプロデューサー)がナビゲートします。

380回【2024年7月6日〜12日】の放送は、『マジカル・ミステリー・ツアー』(Magical Mystery Tour)の楽曲をご紹介します。

 

 

【サミー】杉田さんは先月、北陸の方でライブをされましたよね?

【裕】石川、福井、富山の3県に行きました。JAYWALKのベースの中内助六くんと「SUDACHI」というユニットを組んでツアーを行いました。

【サミー】爽やかな名前のユニットですね。

【裕】そこでお世話になった白山市のLive Spot夕焼けの通称ノッポさんがツアーマネージャー的に一緒に回ってくれました。

【サミー】背が高い方なんですね。

【裕】ノッポさんは今年の元日に起きた能登半島地震の支援をされています。ご自分で倉庫を借りて、そこに届いた物資を被災者の方に届けることをされていました。また、現地に行って炊き出しをしたり、ミニライブをしたりといった活動もされています。

【サミー】尊敬します。

【裕】地震が発生してから半年以上経ちますけど、被災地は手付かずのままというケースが多いそうです。倒壊した家がそのままだったり。

【サミー】今はあまりそういった情報は伝わってこないですよね。

【裕】もっと認識して行動できたらと思います。

【サミー】我々ができることがあるかもしれないですよね。

【裕】ツアーではグッズ(写真集とアクリルスタンド)を作って販売したんですけど、その収益を寄付してきました。

【サミー】ところで、今週ご紹介する曲は?

【裕】1967年発売のアルバム『マジカル・ミステリー・ツアー』B面1曲目の「ハロー・グッドバイ」(Hello Goodbye)、B面3曲目の「ペニー・レイン」(Penny Lane)をご紹介します。

【サミー】では担当する曲を「ビートルズじゃんけん」で決めましょう!「ビートルズじゃんけん」は、グーはジョン、チョキはポール、パーはジョージ、あいこの時はリンゴと言います。手の動きと口の動きを連動させるのが脳トレになりますよ!では、「最初はジョン」で始めるよ…。

オープニングテーマは杉田裕の「ビートルズなんて誰も知らない」

 

杉田裕の今週の紹介曲は「ハロー・グッドバイ」(Hello Goodbye)

【裕】この曲は「アイ・アム・ザ・ウォルラス」とのカップリングでシングルカットされました。A面争いがあったとされています。

【サミー】どの程度の争いだったんでしょうかね。

【裕】ジョンは「アイ・アム・ザ・ウォルラス」を推していたので、「ハロー・グッドバイ」は最後のコーダだけは良かったけど、みたいな言い方をしていたようです。

【サミー】彼からはそう見えたのでしょう。

【裕】ポップさ、親しみやすさという点で「ハロー・グッドバイ」がA面になり、全英では7週連続1位、全米では3週連続1位になっています。

【サミー】しっかり売れたんですよね。

【裕】Wikipediaを見たら、カテゴリーがポップとサイケデリックと書かれていました。

【サミー】この時期は全体にサイケっぽい雰囲気はありますけど。この曲の映像はともかく、音はどうなんでしょうかね…。

【裕】アレンジ、コーラスは日本のニューミュージック系のアーチストたちに影響を与えています。試しにチューリップの曲を聴いてみたんですけど、ドシラソって降りてくるコード進行とか、5度のところのフレーズにそれが現れています。「魔法の黄色い靴」や「心の旅」のサビがすごく影響を受けているなって感じました。

【サミー】エンディングが特徴的ですけど、これは「マオリ・フィナーレ」って言われています。マオリ族の「マオリ」から来たとされますが、どちらかと言うとハワイっぽい。映画を観ると意図するところはお分かりになると思います。エンディングの歌詞は「ヘイラ〜アロハ」と歌っているようです。

【裕】英語ではないんですよね。

 

サミー小川の今週の紹介曲は「ペニー・レイン」(Penny Lane)

【サミー】この曲はジョンの「ストロベリー・フィールズ・フォーエヴァー」に刺激を受けてポールが作ったのではないかと言われています。作曲時期は1966年12月、特に作詞面で影響を受けているようです。

【裕】なるほどねー。

【サミー】「ストロベリー・フィールズ・フォーエヴァー」と両A面で1967年2月にシングル発売されました。両A面シングルは、この前の年に「エリナー・リグビー / イエロー・サブマリン」、解散前の1969年には「サムシング/カムトゥゲザー」がありました。両A面は二つの曲に票が散ってしまって1位になりにくいようで、このシングルも全英では1位にならなかった。

【裕】そういうことなんですね。

【サミー】ジョージ・マーティンは後になって、この二曲をシングルにしたのはブライアン・エプスタインからの圧力だったと述べています。また、両A面ではなく、この二曲のどちらかと「ホエン・アイム・シックスティ・フォー」のカップリングにすべきだった。またどちらの曲も『サージェント・パパー』に入れるべきだったと反省しています。

【裕】レコーディングの時期からしてもそうですよね。

【サミー】ポールはこの頃、ビーチ・ボーイズやフィル・スペクターのウォール・オブ・サウンドに傾倒していて、クリーンでアメリカっぽい音を作ろうとしていました。ビーチ・ボーイズの「グッド・ヴァイブレーション」の影響を受けていたようで、個々の楽器を完全に分離して録音するという方法をとったようです。

【裕】なるほど。

 

 

【サミー】まずキーCで楽器を録音して、それをキーBに落として再生しながらボーカルを録音し、キーCに戻して声質を変えようとしたそうです。ところが後から入れたピッコロトランペットもキーBで録音したために、楽器の音色の変化がほとんどないキーBの少し上くらいでミキシングして決着したとされています。

【裕】Cに戻すと、さらに高くなりすぎちゃうからね。うるさい感じになってしまう。

【サミー】このあたりのことは『ザ・ビートルズ全曲バイブル』に詳しく書かれていますが、当時はテープスピードの操作で音色を変えることに、ものすごく熱心に取り組んでいた。

【裕】半音変わると歌も変わるし、これで良かったと思いますね。

 

「ビートルズしりとり」のコーナー

【サミー】みんな大好き!「ビートルズしりとり」のコーナーです。

【裕】今日も始まりました!これで曲名を全部覚えてしまいますね(笑)。

【サミー】日本語タイトルでしりとりをします。

【裕】今週は「の」で始まる曲でスタートですね。

 

「ノー・リプライ」

「家に帰れば」

「バースデイ」

「イット・ウォント・ビー・ロング」

「グッド・ナイト」

「ドライヴ・マイ・カー」

「カム・トゥゲザー」

「サムシング」

「グッド・モーニング・グッド・モーニング」

「クライ・ベイビー・クライ」

「イエロー・サブマリン」(ドボン!)

 

「ビートルズ・カバーズ」のコーナー

【裕】ビートルズ曲のユニークなカバーをご紹介する「ビートルズ・カバーズ」のコーナーです。

【サミー】今週は先ほどご紹介しました「Your Mother Should Know」と「The Fool On The Hill」のカバーをお送りします。

【裕】どんなカバーかな?

【サミー】「Hello Goodbye」は木村カエラによるカバーです。2012年のアルバム『SYNC』に収録されています。

【裕】ふむふむ。

【サミー】「Penny Lane」はジョン・ウェットンによるカバーです。2020年のコンピレーション・アルバム『KEEP CALM & SALUTE THE BEATLES』に収録されました。ちなみに、ジョン・ウェットンはキング・クリムゾンやエイジアで活躍しましたが、2017年に亡くなっています。

【裕】そうでしたね。

 

 

 

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エンディングテーマは杉田裕の「絶望してる暇はない」

 

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