ビートルズのラジオ番組といえば The Beatles Lover No.5 ザ・ビートルズ・ラバー・ナンバー・ファイブ
人気ラジオ番組が、読んで楽しめるテキスト版になりました。
ディープなファン目線、そしてサウンドメーカー目線でビートルズへの愛💖と共に楽曲を紹介していく人気ラジオ番組「The Beatles Lover No.5」。
杉田裕(JAYWALK)とサミー小川(メディアプロデューサー)がナビゲートします。
454回【2025年12月6日〜12日】の放送は、ビートルズ最強のシングルを独断と偏見で選びます。
【裕】サミーさんは先日、山梨に行ったそうですね…。
【サミー】山梨で同窓会があったんです。
【裕】各駅停車の旅だったとか。
【サミー】土日は中央高速が混むし、一人だし、電車で行こうかなと。しかも、特急に乗らずに各駅停車で行ってみたんです。学生の頃以来かもしれませんけど、時間がゆったりと過ぎていきました。
【裕】高校の同窓会?僕は男子校だったけど、サミーさんは共学だったの?
【サミー】共学でしたけど、男子の方が圧倒的に多い学校でした。
【裕】懐かしい顔とか、誰だかわからない顔とか(笑)。
【サミー】そうなんですよね。誰だかわからない人が多いと思ったので、卒業アルバムを写真に撮って行ったんですけど、様変わりしていて驚きの連続でした。最後までわからない人もいたりして(笑)。突然、昔のエピソードを話されて、全く覚えていないこともありました。
【裕】そういうことってありますよねー。
【サミー】数日経ってから突然思い出したりしてね(笑)。
【裕】僕はこの間、中学の同窓会をやって、話が弾んで何人もとLINE交換したんですけど、名前がニックネームになっていたりすると、後になって誰だかわからない(笑)。
【サミー】あるある(笑)。さてさて、話はビートルズの方にいきたいと思いますが、先週でアルバム『パスト・マスターズ』の楽曲のご紹介が終わりました。『パスト・マスターズ』はシングル曲を中心にオリジナルアルバムに入らなかった曲が収録されています。そこで、今週はシングルにフォーカスして特集してみたいと思います。
【裕】A面、B面トータルで考えて、最強のシングル盤を選んでみたい。
【サミー】杉田さんと私の独断と偏見で「ベストシングル」を選んでいきましょう!
オープニングテーマは杉田裕の「ビートルズなんて誰も知らない」
ジョンとポールの対比で選んだ杉田裕
【裕】今回はA面、B面のカップリングをトータルで評価して、すごいなって思うシングルを選びましょう。
【サミー】ヒットしたかどうかは選択基準に入れずに、あくまで個人的な好みや重要性で選んでみたいと思います。
【裕】まず二人で三枚ずつ選びましたので、まずはそれを発表しましょうか。
【サミー】では、杉田裕セレクションをお願いします。
【裕】 まず第3位は「ヘイ・ジュード」/「レボリューション」(Hey Jude/Revolution)。
【サミー】これは強力だー!
【裕】第2位は「抱きしめたい」/「ジス・ボーイ」(I Want To Hold Your Hand/This Boy )。
【サミー】この2曲の対比が素晴らしい。
【裕】輝く第1位は「ハード・デイズ・ナイト」/「今日の誓い」(A Hard Days Night/Things We Said Today)。
【サミー】ほー。僕の中では意外感がありますけど。
【裕】そう?カッコいいじゃないですか、「ハード・デイズ・ナイト」は。
【サミー】そこは異論なし。
【裕】「今日の誓い」はポールの違う面が見える感じがしてね。僕はジョンとポールの対比という観点で選んだんですよ。
【サミー】なるほど〜。
【裕】「今日の誓い」は目立たない曲ではありますけどね。ミュージシャンサイドからすると、シングルB面は捨て曲ではないよっていう意識があります。買う側からすると2曲美味しい、それがシングルのあるべき姿かな。
【サミー】杉田さんのミュージシャン目線からすると、このカップリングが推しなんですね。
エポックメイキングなシングルを選んだサミー小川
【裕】続いてサミーさんが選んだシングルを発表していただきましょう。
【サミー】第3位は「ストロベリー・フィールズ・フォーエヴァー」/「ペニー・レイン」(Strawberry Fields Forever/Penny Lane)。
【裕】なるほど。
【サミー】2曲とも強力な曲だと思うんです。すごく良い曲なんです。この辺りから、ビートルズが新たな世界に入っていった感が強くあるんです。だけど、僕の中ではナンバーワンには推せないなっていう部分もある。
【裕】それ、わかるな。
【サミー】第2位は「サムシング」/「カム・トゥゲザー」(Something/Come Together)。
【裕】あー、これ1位じゃないですか?
【サミー】これは強いでしょ。
【裕】両A面でしたよね。
【サミー】これもそうですけど、「ストロベリー・フィールズ・フォーエヴァー」/「ペニー・レイン」も両A面でしたね。
【裕】そうでしたね。
【サミー】「サムシング」/「カム・トゥゲザー」はビートルズらしい。そしてジョージとジョンという組み合わせもユニークで素晴らしい。2曲ともなんとなく一緒に歌えるし(笑)。
【裕】確かにそうですね。
【サミー】そして第1位は「抱きしめたい」/「ジス・ボーイ」。
【裕】僕は第2位に選びました。
【サミー】これは、アメリカ市場、そして世界制覇の記念すべきシングルだと思います。しかもA面とB面の対比が素晴らしい。
【裕】そうなんだよね。
【サミー】若々しくてピチピチ跳ねるようなロックンロールと、素晴らしいコーラス曲とのカップリング。
【裕】文句のつけようがない。
第2位、第3位はいずれも両A面のシングル
【サミー】二人で3枚ずつ選びましたが、同じタイトルを重なっていましたので、結果として5枚のシングルがピックアップされました。まず第3位を決めましょう。
【裕】「ストロベリー・フィールズ・フォーエヴァー」/「ペニー・レイン」かなー。
【サミー】僕は「サムシング」/「カム・トゥゲザー」かなー。
【裕】そんな低い順位で良いの?
【サミー】「ヘイ・ジュード」/「レボリューション」にしましょうか。
【裕】では、第3位は「ヘイ・ジュード」/「レボリューション」。リスナーの皆さんは違うご意見かもしれませんけどね(笑)。
【サミー】第2位は?「サムシング」/「カム・トゥゲザー」?
【裕】これが上位に入らないとおかしいよね。
【サミー】やっぱりこれは強いよね。ある意味、後期ビートルズを象徴するようなシングルだと思います。
輝く第1位はA面B面のタイプの違いに注目
【サミー】第1位の前に第4位、第5位を先に決めましょう。
【裕】第4位は「ストロベリー・フィールズ・フォーエヴァー」/「ペニー・レイン」かなー。
【サミー】そうだね。
【裕】そうすると第5位は・・・。5位が決まると1位も決まっちゃいますけどね(笑)。
【サミー】第5位が「ハード・デイズ・ナイト」/「今日の誓い」ですね。
【裕】そうなるよね。
【サミー】「ハード・デイズ・ナイト」は相当強いと思うんですよ。
【裕】サミーさんとしては「今日の誓い」でガクンと落ちたって感じ(笑)?
【サミー】「今日の誓い」は嫌いではないですよ。ただね、シングルというよりは、アルバムの中の一曲という印象が強くってね。
【裕】なるほど。
【サミー】ビートルズのシングルB面って特別だと思うんですよ。B面だなんて、軽く扱われては困りますよね。
【裕】昔、熊谷の八木橋百貨店でソロのライブをやった時、根本要くんが来てくれて、「今日の誓い」を一緒に演ったんです。その時、要が「なんでこんなマイナーな曲を選んだんだよ」ってステージで言いやがってね(笑)。ひどいな(笑)。
【サミー】「カム・トゥゲザー」や「ペニー・レイン」、「レボリューション」とかに比べると、「今日の誓い」はやや弱いかな。
【裕】それは認めます(笑)。
【サミー】そうなると、第1位は?
【裕】「抱きしめたい」/「ジス・ボーイ」ですね。「ジス・ボーイ」はアメリカを意識した曲だったのかな?
【サミー】「抱きしめたい」の方は明らかにアメリカ向けですけど、「ジス・ボーイ」はそこまでのものは感じませんね。
【裕】この2曲は全然違うタイプの曲で、素晴らしいカップリングです。
【サミー】そうなんですよね。「抱きしめたい」はイントロからしてトリックがあって、そしてファルセットも使いつつコーラスも聴かせる。すごい構成の曲だと思います。
【裕】姉貴は箒を持ってビートルズの真似をやってましたよ(笑)。
【サミー】「抱きしめたい」の「( I Wanna Hold Your) Hand〜」のところで頭を振りたくなります(笑)。
【裕】「ジス・ボーイ」のコーラスは無茶苦茶きれいですよ。ただ、レコードではバランスがジョンとポールが大きくてジョージが小さかった。
【サミー】ジョージが小さくなったのは、ミキシングの都合でそう録音したとされていますよね。詳しくは『ザ・ビートルズ全曲バイブル新版』をご覧くださいね。
他にも気になったシングルが…
【サミー】第5位まで選んでみましたが、他に気になったシングルはありましたか?。
【裕】面白いなって思ったのは「エリナー・リグビー」/「イエロー・サブマリン」(Eleanor Rigby / Yellow Submarine)。
【サミー】僕もそれは気になった。ロックバンド編成ではない2曲のカップリング。
【裕】大胆だよね。サミーさんが他に気になったシングルは?
【サミー】好き嫌いもあるんだろうけど、僕は「愛こそはすべて」(All You need Is Love)。ただし、B面の「ベイビー・ユー・アー・ア・リッチマン」(Bany You’re A Richi Man)をどう捉えるか……、壮大なギャグと考えられないこともない。
【裕】曲としては「愛こそはすべて」は最強の部類かもしれないよね。
【サミー】流れを見ていくと、「恋を抱きしめよう」/「デイ・トリッパー」(We Can Work It Out / Day Tripper)あたりから、毎回、各シングルの個性が変わっていきます。その前は、A面は割とストレートなロックンロール色の強い曲で行っている気がしますけどね。
【裕】確かにそうですね。ビートルズは飽きさせないぞって感じがするよね。
エンディングテーマは杉田裕の「絶望してる暇はない」






