The Beatles Lover No.5 ザ・ビートルズ・ラバー・ナンバー・ファイブ

人気ラジオ番組が、読んで楽しめるテキスト版になりました。

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ディープなファン目線、そしてサウンドメーカー目線でビートルズへの愛💖と共に楽曲を紹介していく人気ラジオ番組「The Beatles Lover No.5」。

杉田裕(JAYWALK)とサミー小川(メディアプロデューサー)がナビゲートします。

378回【2024年6月22日〜28日】の放送は、『マジカル・ミステリー・ツアー』(Magical Mystery Tour)の楽曲をご紹介します。

 

 

【サミー】ギターの音を聴き分けるのは、難しいことですよね。

【裕】誰が弾いているかではなくて、ギターの種類をってこと?それは難しいと思いますよ。

【サミー】レスポールとストラトは何となく分かりますけど。

【裕】マイクの違い・・・ハムバッカーとシングルコイルは音のキャラクターが違うので、ギブソン系かフェンダー系かは分かりますね。

【サミー】アコースティックギターは?

【裕】オベーションは分かるけど、マーチンとギブソンの違いはちょっとね。プロのギタリストなら分かるかもしれないけど、僕は分からない。

【サミー】エレアコとアコギの違いは?

【裕】エレアコのラインの音はすごく通る音。マイクを使ったアコギは、豊かな感じの自然な音になる。

【サミー】ギターのコード弾き(ストローク)の音で、エレアコとアコギの違いがわかりますか?

【裕】どうなんだろう。ビートルズがどんな楽器を使っているかを調べるのは大変だと思いますよ。

【サミー】僕はさっぱり分からなくてね…。

 

 

【裕】先日、「KUMATORIミュージック・ナイト」というイベントに参加しました。その時に、近藤房之助さんがブルースを歌いながらギターを弾いたんだけど、むちゃくちゃエモーショナルで、心に響きました。歌いながら弾くから、クラプトンみたいな感じでギターが合いの手になる。それがツボを得て、良い感じの音でした。

【サミー】大人の心にグッと刺さる感じの音だったんですね。

【裕】楽屋が一緒だったんで、終わった後に「ギターの音が良かったですね」って言ったら、「あっそう」くらいの感じで返されましたけどね(笑)。

【サミー】ところで、今週ご紹介する曲は?

【裕】1967年発売のアルバム『マジカル・ミステリー・ツアー』A面3曲目の「フライング」(Flying)、A面4曲目の「ブルー・ジェイ・ウェイ」(Blue Jay Way)をご紹介します。

【サミー】では担当する曲を「ビートルズじゃんけん」で決めましょう!「ビートルズじゃんけん」は、グーはジョン、チョキはポール、パーはジョージ、あいこの時はリンゴと言います。手の動きと口の動きを連動させるのが脳トレになりますよ!では、「最初はジョン」で始めるよ…。

オープニングテーマは杉田裕の「ビートルズなんて誰も知らない」

 

杉田裕の今週の紹介曲は「フライング」(Flying)

【裕】ビートルズの公式発表曲の中で唯一のインストゥルメンタル曲です。

【サミー】どうしてこの曲を作ったんだろう?

【裕】映画のシーンに合わせて歌入りではない曲を作ったのか、逆に曲があったから映画のシーンを作ったのか、そのあたりは分からない。

【サミー】確かにねー。

【裕】クレジットはメンバー4人になっています。英国EP版ではHarrison-Lennon-McCartney=Starkeyになっていたそうです。ジョージがイニシアチブをとって作ったってことなのかな?

【サミー】僕は単純にアルファベット順だと思ってました。

【裕】あ、ホントだ(笑)。でもね、左から聴こえてくるレスリースピーカーを使ったジョージのギターと、右から聴こえるやはりジョージのリフがめっちゃカッコいいんです。

【サミー】なるほど、ジョージ主導説ですか。

【裕】12小節のブルースコード進行の曲ですけど、ビートルズはただそれだけでは終わらない感じです。

【サミー】映画では雲の中を飛ぶようなシーンに使われていて、ぴったり合っていますよね。タイトルも「フライング」だし、このタイトルの曲があのシーンよりも先にあったのかどうか、興味深いです。

【裕】そのあたりのことは、どうなんでしょうかね?

【サミー】『ラバー・ソウル』の頃に「12-Bar Original」という曲をやっていて、『アンソロジー2』に収められています。この曲とは関係ないかもしれませんが、2年前の曲のことが頭に残っていたのかも?なんて思ったりもします。

【裕】同じ12小節のブルース進行だしね。それに一味加えている。

 

サミー小川の今週の紹介曲は「ブルー・ジェイ・ウェイ」(Blue Jay Way)

【サミー】1967年8月1日から9日にかけて、ジョージとパティはロサンゼルスに滞在しました。これは、ラヴィ・シャンカールのハリウッド・ボウル公演を観に行くのが主目的でしたが、この時にロスのブルー・ジェイ・ウェイにある家を借りたそうです。

【裕】住むつもりだったってこと?

【サミー】セレブの方は貸別荘のようなものを使ったんでしょう。

【裕】贅沢だなー(笑)。

【サミー】その時に、サンフランシスコのヘイト・アシュベリーにも行っています。当時のヒッピー

たちの総本山的な場所だったんですけど、そこの退廃的な光景を見て落胆したという逸話もあります。当時はSummer Of Loveの最盛期で、ビートルズは「オール・ユー・ニード・イズ・ラヴ」というメッセージを出していたりもしましたが、理想と現実とのギャップにがっかりしたようです。

【裕】なるほど。

【サミー】この曲はジョージの作品ですが、ギターが入っていない。2月に作った「オンリー・ア・ノーザン・ソング」もギターがない。その後に作った「ウィズイン・ユー・ウィズアウト・ユー」はアコギは入っているけれども目立たない。1967年頃のジョージの傾向が何となく分かる。

【裕】たぶん、オルガンとレスリースピーカーが新鮮で多用していたのでは(笑)。ジョージはいっぱい機材を持っていますからね。

【サミー】この頃のジョージの興味を推測するのもまた楽しいですね。

 

「ビートルズしりとり」のコーナー

【サミー】みんな大好き!「ビートルズしりとり」のコーナーです。

【裕】これで曲名を全部覚えてしまいますね(笑)。

【サミー】日本語タイトルでしりとりをします。

【裕】今週は「と」で始まる曲でスタートですね。

 

「ドゥ・ユー・ウォント・トゥ・ノウ・ア・シークレット」

「ドント・パス・ミー・バイ」

「イッツ・オール・トゥー・マッチ」

「チェインズ」

「ストロベリー・フィールズ・フォーエヴァー」

「バッド・ボーイ」

「イエスタデイ」

「イッツ・オンリー・ラヴ」

「フロム・ミー・トゥ・ユー」

「ユー・ノウ・マイ・ネーム」

 

「む」で始まる曲はないので、もう一度「ゆ」に戻りました

 

「ユー・キャント・ドゥ・ザット」

「ドント・バザー・ミー」

「ミッシェル」

「ルーシー・イン・ザ・スカイ・ウィズ・ダイアモンズ」

「すてきなダンス」

「スロー・ダウン」(ドボン!)

 

「ビートルズ・カバーズ」のコーナー

【裕】ビートルズ曲のユニークなカバーをご紹介する「ビートルズ・カバーズ」のコーナーです。

【サミー】今週は先ほどご紹介しました「Magical Mystery Tour」と「The Fool On The Hill」のカバーを聴いていただきたいと思います。

【裕】どんなカバーかな?

【サミー】「Flying」は四人囃子によるカバーです。アルバム『ゴールデン・ピクニックス』(1976年)の1曲目に収録されています。

【裕】四人囃子、大好きでした。昔、根本要くんたちと四人囃子をカバーしていましたよ。

【サミー】「Blue Jay Way」はLord Sitarによるカバーです。アルバム『Lord Sitar』(1968年)に収録されています。ビートルズやモンキーズ、フーなどをシタールでカバーしたアルバムで、イギリスのセッションギタリストBIG JIM SULLIVANがLord Sitarの変名を使って制作しています。

【裕】良い雰囲気のカバーです。

 

 

 

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