The Beatles Lover No.5 ザ・ビートルズ・ラバー・ナンバー・ファイブ

人気ラジオ番組が、読んで楽しめるテキスト版になりました。

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ディープなファン目線、そしてサウンドメーカー目線でビートルズへの愛💖と共に楽曲を紹介していく人気ラジオ番組「The Beatles Lover No.5」。

杉田裕(JAYWALK)とサミー小川(メディアプロデューサー)がナビゲートします。

370回【2024年4月27日〜5月3日】の放送は、『サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド』(Sgt. Pepper’s Lonely Hearts Club Band)の楽曲をご紹介します。

 

 

【サミー】最近、新しい曲を書いてますか?

【裕】書きたい、書かなきゃっていう気持ちはあるんですけど、最近めっちゃ忙しくってね。ライブの忙しさもあるんですけど、マネジメント業務を引き受けていて、それが大変。事務的な仕事が増えている。

【サミー】ソロのツアーとバンド(JAYWALK)の仕事が重なってる?

【裕】両方やっているので、ブッキングとかのやり取りを含めてマネジメント業務の作業量が結構多いんです。

【サミー】なるほどー。

【裕】良いマネージャーさんがいたらって思います。現在、マネージャー大募集しています。

【サミー】我こそはという方、ぜひご応募ください。

【裕】だから、曲作りがちょっと滞っている。

【サミー】最近はこの番組の「目指せ!レノン=マッカートニー」のコーナーもお休みしてますよね。

【裕】復活しましょうよ。

【サミー】ところで、今週ご紹介する曲は?

【裕】今週から、1967年発売のアルバム『サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド』A面5曲目の「フィクシング・ア・ホール」(Fixing A Hole)、A面6曲目の「シーズ・リービング・ホーム」(She’s Leaving Home)をご紹介します。

【サミー】では担当する曲を「ビートルズじゃんけん」で決めましょう!グーはジョン、チョキはポール、パーはジョージ、あいこはリンゴだよ。「最初はジョン」で始めるよ…。

オープニングテーマは杉田裕の「ビートルズなんて誰も知らない」

 

 

 

杉田裕の今週の紹介曲は「フィクシング・ア・ホール」(Fixing A Hole)

【裕】先週ご紹介した「ルーシー・イン・ザ・スカイ・ウィズ・ダイアモンズ」はサウンドで変化をつけていますけど、「フィクシング・ア・ホール」はそれとは打って変わってポールの作曲センスが見事に現れています。

【サミー】そうですね。

【裕】いろんな要素が入っています。イントロはハープシコードで入って、Aメロが始まってからの流れが途中でメジャーになって、またマイナーにに変わってという具合にメロディラインが変幻自在に変わっている。

【サミー】ほう、ほう。

【裕】まさにポールの作曲力が出ている。

【サミー】なるほどー。

【裕】不思議なのが、曲が終わってからまた先頭に戻してもう一回聴き始めると、世界が全然違うんですよ。曲の始まりとエンディングの感じがね。こういうのも珍しいと思いました。

【サミー】あー、なるほどね。

【裕】イントロとエンディングは似た世界になる曲が多いけど、これは全く違うのが面白い。

【サミー】この曲で使っているハープシコードは、古い楽器なので半音低いバロックピッチなんだそうです。

【裕】あ、そうなんだ。

【サミー】だからレコーディングでは複雑なテープ操作が必要だったとされています。

【裕】ジョージ・マーティンが弾いている?

【サミー】マーティン自身はそう言っていたようですが、演奏やセッションの内容からするとそうではないとする説もあるようです。どうなんでしょうかね。ご存知の方がいらっしゃったら情報をお寄せください。また、そのあたりの謎は、6月発売予定の『ザ・ビートルズ全曲バイブル新版』で解き明かしているようなので、注目したいですね。

 

 

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サミー小川の今週の紹介曲は「シーズ・リービング・ホーム」(She’s Leaving Home)

【サミー】セッション終盤、14曲目のレコーディングとなりました。イギリスのアイヴァー・ノヴェロ賞の最優秀歌曲賞を受賞しています。

【裕】名曲ですよね。

【サミー】詞の内容は家出する少女の描写と、それを受けて動揺する両親という二つの視点があって、秀逸ですよね。

【裕】確かにそうですね。

【サミー】ポールは、「インスピレーションは僕だけどジョンと一緒に書いた」と言っています。【裕】なるほど。

【サミー】サビの部分のコーラスはジョンが付け加えたとされていますので、両親側の視点である「お金で買えるものは何でも買ってあげたのに」という内容の展開はジョンが考えたのだろうと思います。

【裕】そうなんですね。

【サミー】ポールはその部分について「キーCのまま。そこがリスナーをとらえるちょっとしたトリック」と言っています。つまりキーCで作曲したのだろう思います。

【裕】ふむふむ。

【サミー】でも、完成した音源は、モノはキーFに聴こえます。一方、ステレオはキーEに聴こえます。ですから二つのバージョンの演奏時間が違っていて、モノは3分25秒、ステレオは3分37秒です。

【裕】そんなに違うなんて珍しい…半音近く違うんだね。

 

「ビートルズしりとり」のコーナー

【サミー】みんな大好き!「ビートルズしりとり」のコーナーです。

【裕】これで曲名を全部覚えてしまいますね(笑)。

【サミー】日本語タイトルでしりとりをします。

【裕】今週は「て」から始まる曲で行ってみましょう。

 

※先攻後攻はビートルズじゃんけんで決めました。

 

【裕】 「ディッグ・ア・ポニー」

【サミー】 じつは「に」で始まる曲はないのでもう一回お願いします。

【裕】 「ディッグ・イット」。ディッグつながりですね。

【サミー】 「ドライヴ・マイ・カー」

【裕】 「カンサス・シティ〜ヘイ・ヘイ・ヘイ・ヘイ」

【サミー】 「イエスタデイ」

【裕】 「家に帰れば」

【サミー】 「バースデイ」

【裕】 「イット・ウォント・ビー・ロング」

【サミー】 「グッド・モーニング・グッド・モーニング」

【裕】 「グッド・ナイト」

【サミー】 「ドント・レット・ミー・ダウン」(ドボン!)。うっかり言ってしまった(笑)。

【裕】久しぶりですね!「ドント・レット・ミー・ダウン」でドボンになるのは(笑)。

【サミー】というわけで、ドボンの前に言った曲、「グッド・ナイト」を聴いていただきましょう。

 

「ビートルズ・カバーズ」のコーナー

【裕】ビートルズ曲のユニークなカバーをご紹介する「ビートルズ・カバーズ」のコーナーです。

【サミー】先ほどご紹介しました「Fixing A Hole」、「She’s Leaving Home」のカバーを聴いていただきたいと思います。

【裕】どんなカバーかな。

【サミー】「Fixing A Hole」は杉田裕さんによるカバーです。

【裕】僕のアルバム『THE BEATLES COVERS』に収録されています。ピンクのジャケットでお馴染みですね。

【サミー】「She’s Leaving Home」はハリー・ニルソン(Harry Nilsson)によるカバーですね。アメリカのシンガーソングライターで、ジョンとは近しい関係にあったとされていますね。

 

 

エンディングテーマは杉田裕の「絶望してる暇はない」

 

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