The Beatles Lover No.5 ザ・ビートルズ・ラバー・ナンバー・ファイブ

人気ラジオ番組が、読んで楽しめるテキスト版になりました。

 

 

ディープなファン目線、そしてサウンドメーカー目線でビートルズへの愛💖と共に楽曲を紹介していく人気ラジオ番組「The Beatles Lover No.5」。

杉田裕(JAYWALK)とサミー小川(メディアプロデューサー)がナビゲートします。

362回【2024年3月2日〜8日】の放送は、「リボルバー」の楽曲をご紹介します。

 

 

【サミー】以前、テレビ番組に「タモリ倶楽部」というのがありましたよね。

【裕】ありました、ありました。

【サミー】「空耳アワー」という人気コーナーがありました。

【裕】洋楽の歌詞が変な日本語に聴こえるっていうのですよね(笑)。

【サミー】テレビ画面の下の方にテロップが出るので、そう聴こえてしまう(笑)。ビートルズの曲もいくつかあったのを覚えています。

【裕】番組のそのコーナーでね。

【サミー】ラジオで空耳のコーナーができないかな、なんて思ったりもします。

【裕】ビートルズの曲でも、歌詞とは違ってこんな風に聴こえるっていうのがあるかもしれない。

【サミー】「タモリ倶楽部」で、「抱きしめたい」の♪I Want To Hold Your Hand〜♪の部分を、「アホな放尿犯〜」って空耳してるのを覚えています(笑)。

【裕】ワハハ!

【サミー】下ネタである必要は全くありませんけどね。

【裕】リスナーの方も「こんな風に聞こえるよ」っていうのを教えてくれたら嬉しいです。ワンフレーズで良いので。

【サミー】そうですね。ラジオで表現できたら良いですね。。ところで今週ご紹介する曲は?

【裕】1966年発売の『リボルバー』から、B面4曲目「ドクター・ロバート」(Doctor Robert)、B面5曲目「アイ・ウォント・トゥ・テル・ユー」(I Want To Tell You)をご紹介します。

【サミー】では担当する曲を「ビートルズじゃんけん」で決めましょう!グーはジョン、チョキはポール、パーはジョージ、あいこはリンゴだよ。「最初はジョン」で始めるよ…。

オープニングテーマは杉田裕の「ビートルズなんて誰も知らない」

 

杉田裕の今週の紹介曲は「ドクター・ロバート」(Doctor Robert)

【裕】実在する人物がモデルになったと言われています。お医者さんという説と、ボブ・ディランという説もあるらしい。

【サミー】そうなんですか。

【裕】ディランの本名がロバート・ジマーマンで、マリファナをビートルズに教えたのがディランなので、そのような説が生まれたらしい。

【サミー】なるほど。

【裕】この曲は本当にノリが良くて、シンプルで軽快なロックなんですけど、みんなが素晴らしい演奏をしている。リンゴのシンプルなドラムとポールのベースがしっかり合っているし、ジョンとジョージのギターリフが見事に決まっている。

【サミー】ふむふむ。

【裕】そして、何よりもジョンとポールのハーモニーのタイミングがバッチリなんですよ。

【サミー】なるほどー。

【裕】とてもマリファナやLSDをやりながら録音したとは思えない。

【サミー】さすがに、やりながら録音はしていないのでは(笑)。

【裕】Aメロのところでフェードアウトしている。2022年のリミックスも、2009年リマスターも同じようにフェードアウトしている。サビが出た後の、Aメロの途中でフェードアウトしている。すごく中途半端な位置なんです。

【サミー】そういうものだと思って聞いていましたけどね。

【裕】2022年の『スーパー・デラックス盤』にはアウトテイクが3つ入っていて、エンディングまで行っているテイクもある。ジョージ・マーティンが決めたのかなー?なんて思ったりもする。

【サミー】なるほどね。

【裕】音楽家としては、ここではフェードアウトしないな、っていう感覚なんですよ。

【サミー】新鮮な指摘です。へーっていう感じです。

 

サミー小川の今週の紹介曲は「アイ・ウォント・トゥ・テル・ユー」(I Want To Tell You)

【サミー】『リボルバー』におけるジョージの3曲目のレコーディングとなりました。

【裕】そうですね。

【サミー】1991年にジョージはクラプトンと日本公演を行なっています。そのオープニング曲になりました。

【裕】ああ、そうなんですね。

【サミー】思い入れのある曲なのかな?そもそも、オープニング曲の決め方って、どうやってるんだろう?

【裕】いろいろありますけど。

【サミー】演りやすい曲なのか、盛り上がる曲なのか、受ける曲なのか、とか。その中で、この曲を選んでいるのはどうしてなんだろう?

【裕】ちょっと地味な感じがしないでもない。

【サミー】この時の日本公演のセットリストを見ると、次が「オールド・ブラウン・シュー」、「タックスマン」「ギヴ・ミー・ラヴ」、「イフ・アイ・ニーデッド・サムワン」といった流れになっています。

【裕】オンパレードですね。

【サミー】やっぱり曲を持ってますよね。そして、途中でクラプトンに渡して、本人は引っ込みます。僕が見た東京ドーム公演では、そんな構成でした。

【裕】「ホワイル・マイ・ギター・ジェントリー・ウィープス」は演ったんですか?

【サミー】はい、アンコールでやっています。

【裕】盛り上がったでしょうね。

【サミー】この曲に話を戻しますと、ジョージはレコーディングをする時に曲名を付けていないことが多かったそうです。この曲は「ラクストンズ・スパーブ」という仮題が付いていたとか。これはリンゴの種類だったかな。

【裕】へー、そうなんだ。

【サミー】サウンドでは、ポールの弾くピアノがすごく良い働きをしています。コードはEですけど、Fの音をぶつけて印象的な効果を上げている。

【裕】確かに、分かる。

【サミー】それと、一つの音を中心に音が上下に移動していく「回音」というのを使っています。「タックスマン」のエンディングでもこれは使われていて、ジョージが持ち込んだ流行りなのかな、なんて思ったりもします。

 

「ビートルズしりとり」のコーナー

【サミー】みんな大好き!「ビートルズしりとり」のコーナーです。

【裕】これで曲名を全部覚えてしまいますね(笑)。

【サミー】日本語タイトルでしりとりをします。

【裕】今週は「せ」から始まる曲で行ってみましょう。

 

※先攻後攻はビートルズじゃんけんで決めました。

 

【裕】 「セクシー・セディ」

【サミー】 「イット・ウォント・ビー・ロング」

【裕】 「グッド・ナイト」

【サミー】 「トゥ・オブ・アス」

【裕】 「すてきなダンス」

【サミー】「ストロベリー・フィールズ・フォーエヴァー」。これは「バ」 「 ハ」 「 パ」でもOKです。

【裕】 「ハニー・パイ」

【サミー】 「イン・マイ・ライフ」。「フ」でも「ブ」でも「プ」でも良いですよ。

【裕】 「ブラックバード」

【サミー】 「ドクター・ロバート」

【裕】 「ドゥー・ユー・ウォント・トゥ・ノウ・ア・シークレット」

【サミー】 「ドライブ・マイ・カー」

【裕】 「悲しみはぶっとばせ」

【サミー】 「ゼアズ・ア・プレイス」

【裕】「スロウ・ダウン」(ドボン!)

 

【サミー】というわけで、ドボンの前に言った曲、今週は「ゼアズ・ア・プレイス」を聴いていただきましょう。

 

「ビートルズ・カバーズ」のコーナー

【裕】ビートルズ曲のユニークなカバーをご紹介する「ビートルズ・カバーズ」のコーナーです。

【サミー】先ほどご紹介しました「Doctor Robert」、「I Want To Tell You」のカバーを聴いていただきたいと思います。

【裕】どんなカバーかな。

【サミー】「Doctor Robert」サンパウロのハードロックバンド、Dr. Sinによるカバーです。

【裕】サンパウロにもハードロックバンドがあるんですね。

【サミー】「I Want To Tell You」はテッド・ニュージェントによるカバーです。アメリカのハードロックのギタリストです。

【裕】楽しみです。

 

 

 

エンディングテーマは杉田裕の「絶望してる暇はない」

 

杉田裕の「Here Comes The Sun」好評放送中!