The Beatles Lover No.5 ザ・ビートルズ・ラバー・ナンバー・ファイブ

人気ラジオ番組が、読んで楽しめるテキスト版になりました。

 

ディープなファン目線、そしてサウンドメーカー目線でビートルズへの愛💖と共に楽曲を紹介していく人気ラジオ番組「The Beatles Lover No.5」。

杉田裕(JAYWALK)とサミー小川(メディアプロデューサー)がナビゲートします。

359回【2024年2月10日〜16日】の放送は、「リボルバー」の楽曲をご紹介します。

 

 

【サミー】この時期になるとマラソンを思い出しますね。

【裕】東京マラソンを一緒に走りましたよね。当時通っていたジムのみんなで、荒川沿いを走るハーフマラソンに出ました。

【サミー】すごく寒かったのを覚えています。

【裕】完走はできましたよね。

【サミー】そのあと一杯行ったんでしたっけ?

【裕】)当時からサミーさんは呑助でした(笑)。あの日は、疲労困憊してしまて行かなかったんですよ。

【サミー】不思議なことに、マラソンで疲れ果てているのに、飲みに行きたくなるんですよ。東京マラソンの後にも、打ち上げがありました。

【裕】ありましたね。

【サミー】実際に自分が走る前は、フルマラソンの後に打ち上げなんて信じられなかったんですけど、やってみると食べたり飲んだりできてしまう。

【裕】達成感とか開放感があるんでしょう。でも、今はもう無理かなー?

【サミー】僕は、もう一回、ハーフマラソンをやってみたい気持ちもありますけど、できるかどうか(笑)。さて、今週ご紹介する曲は?

【裕】1966年発売の『リボルバー』から、A面7曲目の「シー・セッド・シー・セッド」(She Said She Said)、B面1曲目の「グッド・デイ・サンシャイン」(Good Day Sunshine)をご紹介します。

【サミー】では担当する曲を「ビートルズじゃんけん」で決めましょう!グーはジョン、チョキはポール、パーはジョージ、あいこはリンゴだよ。「最初はジョン」で始めるよ…。

オープニングテーマは杉田裕の「ビートルズなんて誰も知らない」

 

杉田裕の今週の紹介曲は「シー・セッド・シー・セッド」(She Said She Said)

【裕】このアルバムで最後にレコーディングされた曲です。

【サミー】そうですね。

【裕】1966年6月21日、ツアーに出発する2日前に収録されました。

【サミー】ドイツに行って、その後に日本に向かっています。

【裕】この曲では、不思議なことにポールが参加していないと言われています。

【サミー】いろんなことが言われていますね。

【裕】些細なことで口論が起きてしまって、ポールが出ていったとか。どんな言い争いだったんでしょうか、気になります。

【サミー】実際のところは、最後の仕上げのところにはポールがいなかったので、そこのところをジョージが代わりに弾いたと考えるのが良いのかな。

【裕】単純に参加していないという話でもなさそうですね。

【サミー】でも、ポールが出ていってしまうのは珍しいことです。

【裕】確かに。

【サミー】その後、リンゴが出ていったり。

【裕】ジョージが辞めるって言ったり。

【サミー】ジョンは辞めちゃった。

【裕】イントロのジョージのギターはインド風で良い感じ。ジョン得意の変拍子というか3拍子が9小節出てくる。摩訶不思議な歌になっている。

 

サミー小川の今週の紹介曲は「グッド・デイ・サンシャイン」(Good Day Sunshine)

【サミー】B面の幕開け、明るい曲。NASAのスペースシャトル乗組員の目覚まし曲に選ばれたこともあったそうです。

【裕】そうでしたね。

【サミー】この曲は最初から変拍子です。3/4 - 5/4 - 3/4 - 5/4 - 3/4 - 5/4(→Aメロ4/4)となっています。3/4 - 5/4のところは、3/4-3/4-2/4と考えても良いのかな。4/4-4/4としても行けちゃう。不思議。

【裕】なるほど。

【サミー】変拍子はジョージがインド音楽に感化されて、ビートルズに持ち込んだと考えられています。『リボルバー』では、「ラヴ・ユー・トゥ」や、先ほどの「シー・セッド・シー・セッド」などの変拍子曲が出てきます。きっと当時のビートルズのメンバーは、これは面白いって飛びついたのだろうと思います。

【裕】流行ったんですね。

【サミー】ポールは、The Lovin' Spoonfulの「Day Dream」から影響を受けて、そのような曲を書こうとしていた」と回想しています。ジョンの家で、ジョンも手伝って作ったけど、基本的にはポールの作品なのでしょう。

【裕】ジョンが手助けをした。

【サミー】このThe Lovin' Spoonfulの「Day Dream」、確かに雰囲気は似ている。

【裕】ちょっと聴いてみましょう。

 

 

【裕】そんな感じですねー。

【サミー】メンバーのジョン・セバスチャンは、自分の曲がGood Day Sun Shineを触発したことに気づいていなかったそうです。後になって、「ビートルズの素晴らしい点の一つは、あまりにもオリジナルだったせいで、他人からアイデアをパクっても、絶対に気付かれなかったことだ」と語っています。

【裕】全く同感です。

 

「ビートルズしりとり」のコーナー

【サミー】みんな大好き!「ビートルズしりとり」のコーナーです。

【裕】これで曲名を全部覚えてしまいますね(笑)。

【サミー】日本語タイトルでしりとりをします。

【裕】今週は「し」から始まる曲で行ってみましょう。

 

※先攻後攻はビートルズじゃんけんで決めました。

 

【裕】 「シー・ラヴズ・ユー」

【サミー】 「ユー・ウォント・シー・ミー」

【裕】 「ミズリー」

【サミー】 「リトル・チャイルド」

【裕】 「ドライヴ・マイ・カー」

【サミー】 「カム・トゥゲザー」

【裕】 「ザ・ナイト・ビフォア」

【サミー】 「アイ・ウォント・ユー」

【裕】ノウ「ユア・マザー・シュッド・ノウ」

【サミー】 「ウェイト」

【裕】 「トゥモロー・ネヴァー・ノウズ」

【サミー】 「すてきなダンス」

【裕】 「ストロベリー・フィールズ・フォーエヴァー」

【サミー】 「ハード・デイズ・ナイト」

【裕】 「ドゥー・ユー・ウォント・トゥ・ノウ・ア・シークレット」

【サミー】 「ドント・レット・ミー・ダウン」(ドボン!)

【裕】というわけで、ドボンの前に言った曲、今週は「ドゥー・ユー・ウォント・トゥ・ノウ・ア・シークレット」を聴いていただきましょう。

 

「ビートルズ・カバーズ」のコーナー

【裕】ビートルズ曲のユニークなカバーをご紹介する「ビートルズ・カバーズ」のコーナーです。

【サミー】先ほどご紹介しました「シー・セッド・シー・セッド」(She Said She Said)、「グッド・デイ・サンシャイン」(Good Day Sunshine)のカバーを聴いていただきたいと思います。

【裕】どんなカバーかな。

【サミー】「She Said She Said」はChris Smitherによるカバーです。アメリカのブルース/フォークのシンガーソングライターです。

【裕】良い感じの声です。

【サミー】「Good Day Sunshine」はFour King Cousinsによるカバーです。アメリカの従姉妹4人組で、1966年から79年にかけて活動していました。

【裕】本当の従姉妹だったんですね。

 

 

 

 

エンディングテーマは杉田裕の「絶望してる暇はない」

 

杉田裕の「Here Comes The Sun」好評放送中!