The Beatles Lover No.5 ザ・ビートルズ・ラバー・ナンバー・ファイブ

人気ラジオ番組が、読んで楽しめるテキスト版になりました。

 

 

ディープなファン目線、そしてサウンドメーカー目線でビートルズへの愛💖と共に楽曲を紹介していく人気ラジオ番組「The Beatles Lover No.5」。

杉田裕(JAYWALK)とサミー小川(メディアプロデューサー)がナビゲートします。

355回【2024年1月13日〜19日】の放送は、「ラバー・ソウル」の楽曲をご紹介します。

 

 

【サミー】寒い季節になると身体を動かすのが億劫になってしまいますが、最近は運動してますか?

【裕】ウォーキングはやろうと思ってるんですけど、寒いからねー。それでね、昔を思い出してスクワットをやってみたんですよ。

【サミー】ジムに行っていた頃は良くやってましたよね。

【裕】久しぶりだから左の膝が痛くなっちゃって(笑)。

【サミー】僕もマラソンをやっていた時に膝を痛めて、それ以来、負荷をかけると痛みがあるんです。

【裕】今はジムは行っているんですか?

【サミー】今は行ってません。ウォーキングかプールです。

【裕】冬でもプールに行ってる?

【サミー】温水プールなので一年中。クロールを泳いでると肩こりが解消されます。あと、膝や腰の痛みには、水中ウォーキングが効果的な気がします。

【裕】それは良いですね。

【サミー】ところで、今週ご紹介する曲は?

【裕】1965年発売の『ラバー・ソウル』B面6曲目の「恋をするなら」(If I Needed Someone)、7曲目の「浮気娘」(Run For Your Life)をご紹介します。

【サミー】では担当する曲を「ビートルズじゃんけん」で決めましょう!グーはジョン、チョキはポール、パーはジョージ、あいこはリンゴだよ。「最初はジョン」で始めるよ…。

 

オープニングテーマは杉田裕の「ビートルズなんて誰も知らない」

 

杉田裕の今週の紹介曲は「恋をするなら」(If I Needed Someone)

【裕】ジョージの作曲能力が開花してきましたね。昨年の『赤版』2023エディションに、2023ミックスが収録されているので、2009年のリマスター盤と聴き比べてみました。

【サミー】どうでしたか?

【裕】明らかに定位感が違っていて、リマスター盤はギターのリフやベース、ドラムが完全に左チャンネルになっていました。ボーカルとコーラスは右。すごく極端な感じ。オリジナルのステレオもそうだったってこと?

【サミー】1987年にCD化された時に『ラバー・ソウル』と『ヘルプ!』はリミックスされているんです。ジョージ・マーティンは60年代のステレオに満足できていなかったんでしょうね。

【裕】ということは左と右の音は変わらない?

【サミー】1987年のCDと2009年のリマスターは、定位は変わっていないと思います。。

【裕】中学生の頃に家のステレオで聴いた時には、すごく良い感じだったんですよね。スピーカーは2つあったけど、一体化されて聴こえたような気がする…。

【サミー】ひょっとするとモノラルだった?

【裕】あれー。ひょっとするとそうかもしれない(笑)。昔と違うぞっていう感じがしているんです。

【サミー】モノだったかも説(笑)。

【裕】そのレコードは、今はもうなくなっちゃいました(笑)。

【サミー】あー、残念。

【裕】それはともかくとして、この曲はジョージの代表的な曲の一つ。シンコペーションを多用して、12弦ギターのフレーズがどこかインドっぽい感じがします。

 

サミー小川の今週の紹介曲は「浮気娘」(Run For Your Life)

【サミー】『ラバー・ソウル』のレコーディングの一曲目に録音されています。

【裕】トップバッターだったんですね。

【サミー】大抵の場合、アルバムのレコーディングセッションの一曲目はジョンの曲を取り上げます。その後、ポール、ジョージと続くローテーションなんですね。それでね、最初は自信曲を持ってくるんです。

【裕】もちろんそうでしょうね。

【サミー】『ラバー・ソウル』は曲を書きながらレコーディングしていたようですけど、その時点では自信曲だったのだろうと思います。

【裕】でも後になって、この曲のことをひどく言ってますよね。

【サミー】ジョンは気に入っていない、歌詞がひどいと言っていますけれど、サウンドはジョンらしいし、ラバーソウルらしい雰囲気のある曲だなって思います。

【裕】そう思います。

【サミー】だから、この曲が『ラバー・ソウル』の方向性を出したのではないかって思えなくもない。

【裕】一曲目としてね。

【サミー】例えば、この次の『リボルバー』では「トゥモロー・ネヴァー・ノウズ」が一曲目のレコーディングですからね。

【裕】アルバムの色が見えてくる。

【サミー】同じように『ラバー・ソウル』では、この曲のフォーキーかつエッジの立ったサウンドの雰囲気が見えるのかな。

【裕】そうかそうか。

【サミー】ただ、10月12日にレコーディングされて、ミキシングは11月9日なんです。レコーディングから1ヶ月間、ミキシングされていない。何かを付け加えようと思っていたのかな?

【裕】なるほどね、そうかもしれない。もうちょっと手を加えたかったとかね。

【サミー】シンプルな曲なので、展開部を付けたかったのか。

【裕】あとでやり直そうと思っていたのかもしれない。

【サミー】そのあたり、ご存知の方はぜひ教えてください。

 

「ビートルズしりとり」のコーナー

【サミー】意外に好評な「ビートルズしりとり」のコーナーです。

【裕】お待たせしました。ビートルズで遊ぼう!

【サミー】日本語タイトルでしりとりをします。

【裕】今週は「く」から始まる曲で行ってみましょう。

 

※先攻後攻はビートルズじゃんけんで決めました。

 

 

【裕】「クライ・ベイビー・クライ」。

【サミー】なるほど。「イッツ・オール・トゥー・マッチ」。

【裕】では、「チェインズ」。

【サミー】「す」でもOKですね。「ストロベリー・フィールズ・フォーエバー」。

【裕】「パーティはそのままに」。

【サミー】実は「に」で始まる曲ははないので、もう一回お願いします。

【裕】「ハニー・パイ」。

【サミー】「イッツ・オンリー・ラヴ」。

【裕】「ふ」や「ぷ」でもOKですよね。「フロム・ミー・トゥー・ユー」です。

【サミー】ちょっと長いですが、「ユー・レアリ・ゴット・ア・ホールド・オン・ミー」。

【裕】「蜜の味」。「し」でもOKですよ。

【サミー】では、「シー・ラヴズ・ユー」。

【裕】「ユー・キャント・ドゥ・ザット」。

【サミー】「ドクター・ロバート」。

【裕】「ドント・レット・ミー・ダウン」(ドボン!)。

 

「ビートルズ・カバーズ」のコーナー

【裕】ビートルズ曲のユニークなカバーをご紹介する「ビートルズ・カバーズ」のコーナーです。

【サミー】先ほどご紹介しました「恋をするなら」(If I Needed Someone)と「浮気娘」(Run For Your Life)のカバーを聴いていただきたいと思います。

【裕】なるほど。

【サミー】「If I Needed Someone」はカナダのランディ・バックマンによるカバーです。彼はGuess Who、Backman Turner Overdriveに在籍していました。このカバーはJazzyな感じで、George Benson-Likeと表現されています。

【裕】楽しみー。

【サミー】「Run For Your Life」は我らが杉田裕さんによるカバーです。

【裕】『The Beatles CoversⅠ』に収録しました。

【サミー】勢いがあって良い感じです。

※ラジオ放送では「Run For Your Life」(杉田裕)を聴いていただきました。

 

エンディングテーマは杉田裕の「絶望してる暇はない」

 

 

杉田裕の「Here Comes The Sun」好評放送中!