その場しのぎの男たち

思い出のある作品です

初演の1992年

私はテレビの長期ロケに入っており

出演しておりません

かろうじて打上げだけ顔を出させて頂きました

しかも抽選会のみ!

そこで当時特等とも言うべき

伊東四朗さん提供の携帯電話を引き当て

物凄いブーイングで返上したのは覚えてます

(^_^;)

2年後の再演では向畑治三郎をやらせて頂きました

当時は

如何に面白いことをやるか

笑いを取るか

そこに専念してた気がするのです

あれから28年

私の中でもいろいろ変わりました

自らカンパニーもやってます

ホンも書きます、演出もします

そんな今、治三郎という役を考えた時

余計なフィルターは外した方が良いのでは?

と思ったんですね

違う治三郎像が浮かんで来たので

それをやりたかった

山口さんの治三郎とセリフは同じ

だが全く違うタイプの人間だと思います

どっちが良い悪いではなく

解は一に非ず

芝居は面白いなぁ〜と思います


30周年、40周年では

舞台となった京都ホテルの支配人をやらせて頂きました

本多劇場での公演時

どうしても一箇所上手く行かず

伊東さんとの絡みだったのですが

いろいろやっていいよ

と言われ

日々試して三日目くらいにようやく笑いが生まれ

良かったね、スッキリ

そう言われたのを覚えてます

何をどうしたのかは覚えていないのですが…

今回は初心に帰り治三郎がやりたかったのです

座長に直訴しました


ただ

稽古も本番も回数不足

もっと探りたかった部分もあります

まぁ、永遠に探り切れないのかも分かりませんが


兎に角

その時その場で治三郎として呼吸をしていたい

そう思うのです

喜劇は真面目にやる

これですから


そして今回

劇場稽古で伊東さんの代役をやらせて頂いたのは

自分の中でとても収穫でした

有り難い!

60なんかまだまだです!


10年前の1枚!

みんな若いなー

クラウドファンディングでご支援頂いた皆様

劇場まで足を運んで頂いた皆様

本当にありがとうございました!