劇場で芝居をやること自体が難しいこの時代
特に
小劇場と言われる小さな劇場

資本が大きな所は出来るでしょう

何とかここ一番踏ん張るしかないのだが

助成も補助も補填もなく
緊急事態宣言下のこの環境
しかも客席収容人数は50%
それすら埋まる事が至難…


公演を打てても
出来なくなってしまったことは多々ある

演目として
歌ったり踊ったりは控えている

お客様の見送り
非常に大切な時間
観劇直後の皆さんの表情はその内容を物語る
感謝も伝えられない
感想も聞けない
握手も写真撮影に応じることも出来ない

役者や近しい仲間との宴席
公演中毎日の設けていた宴席
ただ飲んでるだけではなく
そこでは様々な交流が
芝居の感想はもちろん
互いの近況報告
宴で繋がっていく縁
それはいつしか円になるのだ

情報交換
からの観劇
からの出演交渉

実に大切な時間だった

スタッフ・キャストとの
大打ち上げでの楽しい時間
大入袋は完走祝に変わってしまった

ワクチン接種も始まったようだが果たして
劇場は以前の姿を取り戻せるのだろうか

マスクなし
遠慮なく大声で笑える
開演前からの客席でのざわめき

果たして戻るのだろうか

笑うのを控える

これは喜劇としては
生命線を切られるに等しい

受付の列
満杯の客席
完売、完売
キャンセルが出ればすぐに埋まる

その高揚感

芝居は
特に喜劇は
キャスト・スタッフといらした方とで作り上げるもの

それが出来ないこのご時世
既に一年以上続き
この先も不透明

俺の心はいつまで持つだろうか

昨年11月の『いつかの宴』
客席にいて
お客様の後ろ姿を毎日見て愕然としたのだ
肩は揺れてるのに笑い声が聞こえない

6月の文化祭とは違った姿
もちろん内容の違いはあるけれど
あの時はまだ声を出して笑うことに
それほど抵抗はなかったように思う
半年での違い

笑われる、ではなく
笑わせる、でもなく
最高の笑い

どこまで出来るだろうか…