喧嘩相手のいなくなった母は少し気が抜けたようだ

そりゃそうだなー
広島から出て来て
共に連れ添い60数年

長いなー

なるべく顔を見せるようにしている
あれこれ思い出話しをする

一人暮らしは初めてなんだなー
84歳にして一人暮らしか

いろいろ自分と照らし合わせてしまうなぁ
おいらがその年になったらどうなってんだろ

男はつらいよ
柴又慕情
マドンナは歌子こと吉永小百合さん
父は小説家という設定で宮口精二さん
両親は離婚し
一人では何も出来ない父が気になって
歌子はなかなか嫁に行けない
父の面倒をみる毎日

あー
これって関係的にはウチと一緒だー
父子家庭
まぁオイラは主夫なんで一人でなんでもやるけど

うちのおやじは
結婚してから一度もゴミ出しをしたことはなかったそうです
ただの一度も…
恐れ入谷の鬼子母神

そんな母の元に連日
香典返し発注の訪問や電話があるらしい
おいらがいる時にも数度訪問に来ているので
かなりの数だとは思う

近所にも内緒にして家族葬にしたのに
あの人たちは一体どこから情報を聞きつけて来るの?
役所から情報は流れないでしょ?
てことは
葬儀社や葬儀場経由?
今度聞いてみたいな

かなりしつこい

ただでさえ気分が塞ぎがちなのに辞めて頂きたい!

おいらがいる時は強めに断るけどね

葬儀って一生のうちにそう何度もある事ではない

初めてだし分からないから
あれよあれよという間に
病院→葬儀社のレールに乗っかってる

だけど同じような内容でも金額が全然違うのだ

かみさんの時は結構かかったぞ
今回は自分なりに検討してお願いしたけど
30%位違うんじゃないかなー

お布施なんか半分以下だぞ…

前回は付け届けも全部予算に組まれてたからな
当然のように説明しながら見積りをして行った

なんだかなー
人の心の隙間に入り込んでイヤな感じだ

もちろん
誠実な葬儀社の方もたくさんおられるだろうけど

今回は良かった

このコロナ禍
先が分からない

芝居は続けられる?

おいらから芝居を取り上げたら
何も残らないのだけど…

どうして行こうか

人生とっくに折り返し
平均寿命で言ったら
あと25年位だ 

何を成すのか成さぬのか

目の前の事を精一杯
で生きて来たけど

目の前を
どーするかだな…