「託し」という事を新人時代

先輩に教えて頂きました

演劇は「託し」なんだ
作家は演出家に託し
演出家はそれを役者に託す
そしてそれをお客さんに託す

客の前で恥を掻くのは役者だぞ
だから何度も何度も稽古を重ねるんだ

この真意がどこにあるのか
それは自分の解釈として留め置くとして

1987年から舞台に関わり以後32年
いろいろな現場を体験させて頂きました

そしてこの10年…まもなく11年になりますが
まがりなりにも
プロデュース
制作
脚本
演出
役者
製作

舞台作りに必要な各セクションを経験して来ました

経験していないのは
各スタッフワーク
これはもうこれからも経験する事はないでしょう

舞台作りは
確かに「託し」だなと思います

そして

「和」だなと

しかしながらさりながら

この「和」の解釈が難しく
当たり障りなく作品作りをする事が「和」では決してなく

厳しく楽しく

このたった8文字が難しい

先日拝見した舞台も然り

稽古足りてないよなぁ
演出、してないよなぁ

こう感じさせてしまう事は決して良い事ではなく

芝居に携わる人間として
作品を観るにつけ

これ、このシーン
めちゃくちゃ稽古やってるなぁ〜

それを感じる事は
観客として一つの快感であるわけです

と同時に同業者としては
羨望であり
自分への叱咤になる

大森地獄

なんとも言い得て妙な表現

地獄だけどまた経験したくなる
何度も経験したくなる
こう言われる事はこそばゆく
嬉しくもあるわけです

全体を観る
鳥瞰する
大切な事です


話しは転じて大人の麦茶

稽古場稽古はカウントダウンのあと三日

この三日をどう過ごすのか
どうブラッシュアップして行くのか

作家塩田泰造氏が随所に散りばめる
キラキラとした宝石のような言葉

これをどう表現し
どう紡いで行くのか

これはもう役者の作業です

と同時に

作品として大切な部分は何なのか

チーム

ONE FOR ALL

ALL FOR ONE

ここを立たせようぜ!

これを考える

初めて見て
初めて聞いて
初めて喋る

簡単なようで難しい

これが核

やっと味がする。

必ずや素敵な作品になると信じております

来週22日
下北沢スズナリにて初日を迎えます

是非足をお運び下さい!

大人の麦茶
第27杯目公演『やっと味がする。』

 下北沢ザ・スズナリ
東京都世田谷区北沢1-45-15
03(3469)0511

作・演出 塩田泰造
出演   池田稔
          並木秀介
          宮原奨伍
          岩田有弘    
          田名瀬偉年(劇団時間制作)   
          南誉士広(BRATS)
          農塚誓志
          大森ヒロシ(大森カンパニー)

          今川宇宙    
          小崎愛美理(フロアトポロジー)
          扇けい  
          旺季志ずか(吉本坂 46)    
          松田かほり
 
          たかしUNDERSTAND(生演奏)
 
2020年1月
22水  19:00
23木  15:00  19:00
24金  19:00
25土  13:00  17:00
26日  14:00
27月  19:00
28火  15:00 19:00
29水  15:00
 
前売券  指定席¥4,500
             自由席¥4,000
当日券 ¥5,000
U-25割引券 ¥2,500 

[大森ヒロシ扱い 予約フォーム]
https://www.quartet-online.net/ticket/yattoajigasuru?m=0dbcigi