一本の芝居が終わる度に感じる寂寥感

昨年末の
いじはり

今年に入ってからの
三山ひろし歌謡劇場
あじさい
更地SELECT〜SAKURAⅢ

どれもこれも最高に楽しかった
素敵なスタッフと素敵なキャストで創り上げた舞台
劇場に響き渡る笑い声と拍手
そこにいたのは紛れもなく同志

どれも終わって寂しかったけれど
NEXT ONE
次への希望があった

みんなが
三山ひろし歌謡劇場ロス
あじさいロス
更地ロス
と言ってくれるのは非常に嬉しいけれど
正直僕の中にロスはなく
そこにあるのは達成感であり充足感
そして感謝

常に
次はもっと面白い作品創ろう〜っという
その思いだけ

今回感じるのは…ロス
作品に対するロスではない

本当に苦しい毎日で
手を変え品を変え伝えた
どんなに伝えても伝わらず
やりたい「笑い」は出来ず
それが出来ないのは自らの至らなさか

同じ時間を共有しているのに
思いを共有出来なかった孤独感閉塞感
もしかしたら共有出来ているのか?

自分ロスなのか芝居ロスなのか

失恋の感情に似ているのかも知れない

常に芝居に
舞台に恋をして来た55才

今まで恋は叶っていたのだと思う

今回は失恋なのかなぁ…

もちろんいつもと変わらず
最後の最後まで必死に戦ったし
毎回本番を観てはダメを取り続け稽古をし続け
アップダウンはあったが
板の上で成長した作品ではあった

ゲネを観た脚本の五十嵐君が千穐楽を観て
全然違いますね、と
そんな彼にも打ち上げ連絡が行っていない悲しさ

今回アクションコーデを担当してくれた五代くんは
久しぶりに今日本番を観たわけでやはり

この数日でこんなに変わりますか!と

それは嬉しいよ
そりゃ嬉しいよ

でも
もっと成長出来た作品だった

なんなんだろうなぁ…
僕自身
かつて感じた事のない感情であり時間

激嬢ユニットバスという30前後の女性ばかりのカンパニーの演出も2回させて頂いた
あの時も苦しかったけれど
そこにいたのは8人の劇団出身の
芝居好きの女戦士であり
だから一人一人にコメントして大入を渡した時は
泣けて泣けて仕方なかった
…年と共に涙脆くはなって来ているとは思うが
(^.^)

でも紛れもなく同志だった

ちょっと今この感情を持て余している

打ち上げも早くに退座したし
きっとみんなは呑んでるだろうし
僕はそこにはいないし

それはそれで望んだ事なので一向に構わないのだけれど
去来するそこはかとない虚しさ

終わって解放されたのに相変わらず眠れず
話す相手もなく…

一人ビールを飲む

まぁ失恋を癒すのは次の恋
だから次の芝居『更地15』しかないのだけれど


8月5日が前売り開始
DM含めいろいろ準備しなきゃいけない時期には来ている

そのパワーの源がね
今は見つからず
いや、見つけなきゃいかんのだけど

探しものは何ですか?
見つけにくいものですか?

今はちょっとセンチメンタルな
オヤジなのです
観に来てくれた劇団秘密兵器のオヤジたち
まぁ一回り以上違うけど

少しの時間埋まったよ

ありがとう!