中野MOMO

中野ポケットスクエアにある劇場の一つ

舞台は如何様にも組めるが大抵キャパ100位で設営している団体が多いと思われる小劇場

そこで「いじはり」や「更地BEST〜SAKURA〜」にも出て貰った横山清崇くんが作・演出のミュージカルをやるという事で拝見して来た。しかも出演者は全員中高生というオリジナルミュージカル

横山くんと言えば東大文学部を出て会社員も経験し、劇団四季に入団。長年あの浅利慶太氏の演出助手をやられていたという、ちょっと凄い人
いや、変わりダネ?
(*^^*)

坂本岳大の紹介でうちを観に来て気に入ってくれて…だからやっぱり変わっているのか?
いやいや、うちの芝居を気に入ってくれる元劇団四季の方は非常に多いのです
(^_^*)

以来彼此4〜5年の付き合いになるだろうか

若い人の育成にも尽力している様子

話しが逸れましたが、そのオリジナルミュージカル
『Stardust Dream』

芝居に真摯に真っ直ぐ取組んだ作品。若い出演者に当て書き、鍛えて
出演者もそれに応えようと奮闘している作品。
キャストは9名。今の彼らにしか出来ない、彼らだから気持ちが伝わるピュアな作品

あなたは何故芝居を始めたのですか?
なんで芝居をやってるんですか?

多くの役者にそう問い掛けたくなる作品で、同世代は元より多くの役者に観て欲しい作品でした

そりゃあ気になる所は多々ありますが、そんなことは大した事じゃない

真摯に真面目に芝居に対すること

観ていてそれを感じるので非常に心地良かった

売れたい
稼ぎたい
テレビに出たい
映画に出たい

役者はみんなそれぞれいろいろ目標があるだろうけど

僕は今舞台で生きている人間なので、「ああ〜ちゃんと作ってるな」という舞台を観ると非常に嬉しくなる

意外に少ないですよ

昔ある方が「だって、舞台ってテレビのプロモーションでしょ!」と言い放った

「テレビの仕事がないから舞台やるんでしょ」

そう言う方もいました。確かに今の演劇界を観ると否定出来ない部分もあるが、そうじゃない。僕はそういうものは作らない

お客さんがたくさん入る今流行りの2.5次元もある

否定はしないけどそもそも根っこが違う

まぁ今の僕が言っても説得力に欠けるでしょ、いろんな意味で。でもまぁ見てろ、コンニャロメ!

長くやって来て芝居に抱いている種々雑多な感情。それを今一度考えさせてくれる、そんな舞台です。
こういう舞台を一人でも多くの方に観て欲しい!

この一ヶ月で14本観ましたが、今日の舞台はかなり上位。というかヘンリーⅣ世の対極を為す感じじゃないですかね。ヘンリーⅣ世はベテランの凄さ。その対極という意味で

何本も芝居を観ますが、入れなくても良いのに「笑い」を入れたがるそういう舞台が凄く多いのね。笑いがなくても「良い芝居」なのに何故?みたいな

いや、笑いを入れるならしっかり笑いをやりましょうよ。そう思ってしまうわけです

つまらないふざけた笑いなんか要らないじゃん!

笑いはもっと緻密です

横山くんはミュージカルを通して若い人を鍛え育てているのだけど、笑いはなかなかそうはいかないからね〜

今の若い人の笑いは今のテレビの笑い

売れたい
一発屋でも全然構わないからテレビに出たい

でなくて、喜劇役者を目指す若い人。そういう人がいたらトコトン一緒にやるのになぁ〜

渥美清さんや藤山寛美さん、伴淳さん、加東大介さん、堺駿二さん、長門勇さん、有島一郎さん、三木のり平さん、伊東四朗さん、大将…

まだまだ沢山の喜劇人…そういう人を目指す若い人…まぁいないよね、知らないものね
(>_<)

ミュージカルも面白いなぁ、と最近思うのです

しっかり歌えてしっかり踊れてそして勿論芝居もしっかり出来る。そんな人をキャスティングしてさ

音楽活劇的人情喜劇…やってみたい

うん、いつかやろう!

そんないろいろな事を考えさせてくれた『Stardust Dream』

中野MOMOにて25日までだそうです。是非!
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