私のお勧めの曲・洋楽編(その170) | 洋のblog

洋のblog

Music Journey


今回の洋楽は Billy Joel で「Piano Man」。

1973年リリースのアルバム「Piano Man」からのタイトルシングルで
彼のデビュー曲になるのかな?

全米では最高位25位だったみたいですが、
アダルト・コンテポラリーチャートでは4位を記録しているようです。

下記は「Piano Man」に関するウィキペディアの記事です。

-------------------------------------------------------------------------------------
ビリーのソロ・デビュー作 『コールド・スプリング・ハーバー~ピアノの詩人』(1971年)は
セールス的に失敗し、初のアメリカ・ツアーも途中で打ち切られたため、
ビリー・マーティンという芸名を使い、
ロサンゼルスやサンフランシスコでピアノ弾き語りをして生活していた。

しかし、1972年4月のフィラデルフィア公演で演奏された 「キャプテン・ジャック」 のライヴ音源が、
同地のFMラジオ局WMMRでオンエアされ、評判となる。
そして、1973年にコロムビア・レコードと契約し、
ザ・クルセイダーズで活動していたラリー・カールトンやウィルトン・フェルダー等を招き、
本作を制作。全米アルバム・チャートで27位に達した。

第1弾シングル 「ピアノ・マン」 は、弾き語りで生計を立てていた頃の体験を元にした歌で、全米25位に達した。

ビリーの代名詞と言える代表曲で、2000年代に至るまで、ライヴの定番曲となった。

*****************************************************************************

「Piano Man」 Billy Joel

オレのステージは土曜。夜9時になれば
いつもの連中がばらばらと集まってくる。
そばに座るのは一人のじいさん
ちびちびジントニックなんぞをやりながら言ったもんさ。

「若いの、『思い出』とやらを一曲頼む。
はっきり覚えちゃいないんだがな、確か悲しく、甘かった。
若いかっこをしてた頃にゃ
知ってる気になってたアレさ」

ははは、そんなあの頃。
グラスとピアノと人の音。

声がかかる。
「歌ってくれよ、ピアノマン
 ほら、一曲頼むぜ!
 今夜は聞きに来てるんだ。
 いつまでもったいつける気だ?」

ふと見りゃ
カウンターにはバーテンのジョン。
おごりで飲ませてくれるいいダチだ。
鋭いジョークに、たばこに火をつける気配り。
バーテンで終わらせるにゃもったいない。
そう言うおれに、ジョンは言う。「ああ、うんざりだ」
あの笑顔すら消え去って。
「ここから抜け出せりゃあ
映画スターにだってなれるだろうぜ」


ははは、そんなあの頃。
グラスとピアノと人の音。

そこのポールは不動産屋だが、
いつかすごい小説を書くんだそうだ
妻を求めることに時間は割かないが
デヴィを求めて話しに来てる
デヴィは生涯海兵隊だろうに

普段お堅い実業家どもが酔いどれていきゃあ、
ウェイトレスのあしらいはもうお手の物。
ばらばらに見えて、だれもがそろってグラスに『孤独』を注ぐ
でも孤独でいるよりマシだろう?

声がかかる。
「歌ってくれよ、ピアノマン
 ほら、一曲頼むぜ!
 今夜は聞きに来てるんだ。
 いつまでもったいつける気だ?」

土曜にしちゃずいぶんゴキゲンな客の入り。
あの支配人まで笑ってやがる。
だれもがおれ目当てできてるんだ、
ほんの一息、人生なんて忘れるために
マイクからはビールのような臭い
ピアノはカーニバルみたいに叫ぶ
みんなはカウンターでおれへのチップを詰め込んで、
そして言うのさ。「おい、それがここですることかい?」

ははは、そんなあの頃。
グラスとピアノと人の音。


「歌ってくれよ、ピアノマン
 ほら、一曲頼むぜ!
 今夜は聞きに来てるんだ。
 いつまでもったいつける気だ?」


(そして、おれは歌うのさ)

*****************************************************************************