「オレたちひょうきん族」は、フジテレビ系列で1981年5月から1989年10月まで毎週土曜日の午後8時から1時間放送されていたお笑いバラエティ番組です。

 この時間帯には、TBS系列でドリフターズの「8時だョ!全員集合」が放送されていました。「8時だョ!全員集合」は最高視聴率50.5%、平均視聴率27.3%という大人気お笑い公開バラエティ番組で、あまりの人気の高さから「お化け番組」と呼ばれていました。

 「オレたちひょうきん族」を作っていくに当たって、制作スタッフは、この「8時だョ!全員集合」をどうやって視聴率で倒していくかということを目標にしたそうです。

 私は、「オレたちひょうきん族」が始まるまでは「8時だョ!全員集合」を見ていたんですが、その頃すでに青年になっていた私の目には、「ちょっとだけョ」とか「うんこチンチン」などの小学生をターゲットにしたギャグは、もう笑いの対象ではなくなっていました。そんな時に始まった「オレたちひょうきん族」は、高校生以上の年齢層をターゲットにして、馬鹿馬鹿しいことをこれでもかとやるギャグを連発していて、私は大笑いして見ていました。

 「オレたちひょうきん族」と言えば、やはりビートたけしさんの「タケちゃんマン」と明石家さんまさんの「ブラックデビル」でしょうが、それ以外にも、明石家さんまさんの「なんですかマン」、島崎俊郎さんの「アダモステ」、「ひょうきんベストテン」で暴れまわる片岡鶴太郎さんのマッチ(近藤真彦)、「ひょうきん懺悔室」など、面白いキャラクターやコーナーが満載でした。

 

 

 私個人として、今でも思い出すのは、明石家さんまさんの「サラリーマン」とビートたけしさんの「鬼瓦権蔵」です。

 「サラリーマン」は、最初の登場シーンではスモークを焚いて現れ、どんな変なキャラクターが現れるのかと思ったら、スーツを着てメガネをかけ、頭を七三に分けた明石家さんまさんが「サラリーマンです」と言って現れ、タケちゃんマンがずっこけていました。その「サラリーマン」がやることは、仕事の愚痴をグダグダ言ってタケちゃんマンに絡むだけ、という全く情けないキャラクターですが、私は大笑いをして見ていました。

 

 

 「鬼瓦権蔵」は、ビートたけしさんが演じたキャラクターで、口の周りを真っ黒に塗って、「アルプス工業」と胸に書いた土木作業員の作業服を着たおっさんです。手を前に伸ばして「冗談じゃないよ」と言うのが定番のギャグでした。やることなすことちゃらんぽらんの男をビートたけしさんが楽しそうに演じていました。

 

 

 

 YouTubeにアップされている映像に、あの「坂本龍一」さんが鬼瓦権蔵になりきってギャグを連発している映像があります。坂本龍一さんの気さくな一面を知りました。ビートたけしさんや明石家さんまさんも本当に楽しそうです。

 

 

※ Xに画像を投稿しました(2024.6.11)。

 

https://twitter.com/sasurai_hiropon