私は、昭和の特撮シリーズ「ウルトラセブン」が大好きです。このシリーズは、1967年(昭和42年)10月から1968年(昭和43年)9月にかけて放映されました。この当時、私は11才~12才でした。ウルトラマンが終了し、その後の「キャプテンウルトラ」があまり面白くなかった(失礼!)ので、新しいウルトラシリーズが始まり、最初はワクワクして見ていたんですが、どうも内容が子供向けではなく(私が幼すぎたんですね)、次第に見なくなりました。私の記憶なんですが、確か、ウルトラセブンは私の中学2年生の時に再放送され、これを見て私は初めて「凄い作品だな」と思いました。Vol.15【ウルトラセブンはなぜ地球人を助けるのか】でもお話ししましたが、地球人の行動に疑問を持ちつつも地球人のために命を懸けて闘うウルトラセブンの姿に共感を覚えました。そういうわけで、ウルトラセブンは私の心の中に深く根付いています。

 今回は、音楽ユニット「科楽特奏隊(かがくとくそうたい)」の映像作品「ウルトラセブンの歌」をご紹介したいと思います。

 科楽特奏隊は、公式サイトによると、「幼少期より特撮をこよなく愛し続けてきた精鋭の若手ミュージシャン達が結集し、往年の特撮文化を未来に伝えるべく日夜出動する『正義と怪奇のダンスフロア対応型特撮リスペクトバンド』」であるとのことです。

 YouTubeで検索すると、彼らのMVやライヴを見ることができますが、その中でも私が最も好きなMVが「ウルトラセブンの歌」です。

 この「ウルトラセブンの歌」はわずか4分弱ですがドラマ仕立てになっていて、ウルトラセブンの魅力がぎっしりと詰まっています。私は、このMVを初めて見た時、「ああ、本当にウルトラセブンのことを愛している人たちが作ったんだなあ」と泣きそうになりました。

 まずは見ていただけるでしょうか。

 

 

 いかがでしょうか。冒頭の、セブンが侵略者によって囚われの身になるところは、第39話~第40話(前・後編)の「セブン暗殺計画」のオマージュですね。演奏の場面の、岩山の上で逆光の中を下から捉えるシーンは、同じく「セブン暗殺計画」のガッツ星人との闘いの場面です。また、キラキラ光る背景の前でシルエットになっているシーンは、最終話(前・後編)「史上最大の侵略」のダンとアンヌの別れの場面ですね。

 

 

 

 今年(令和5年)は、ウルトラセブン生誕(?)55周年に当たるそうです。科楽特奏隊の皆さんのように、若い人たちが、円谷英二さんの熱い心を引き継いでいってくれればと思っています。

 

※ ツイッターに画像を投稿しました(2023.7.31)。

https://twitter.com/sasurai_hiropon