THE ALFEE(以下「アルフィー」と言います)は、1979年に再デビュー(再デビューに至る事情については、私のもう一つのブログ「昭和じじぃのひとりごと」でお話ししています)してから現在まで、コンスタントにアルバムを発表し続け、また、シングルは、「メリーアン」(1983年6月発売)から、2022年10月現在で、連続56作がトップ10入りしています。
ずっと音楽シーンの第一線を走り続けるアルフィーは、様々なテイストのアルバムを発表しているのですが、その中に1989年に発表した「DNA Communication」という13枚目のオリジナルアルバムがあります。
人気グループとして活動することが求められている彼らにとって、このアルバムはかなり特異な印象を受けます。収録されている曲は陰影の深い曲が多く、「売れることを考えていないのか?」と思ってしまいます。その中でも10曲目に収録されている「DNA Odyssey」は、演奏時間が8分55秒に及び、また、その内容もとてもメッセージ性の高いものです。普段マスコミに登場するときの彼らは冗談を連発する明るい印象を振りまいていますが、この曲のように真摯にこの世界のことを考えている面を持っていることを知っていただきたくて、この曲をご紹介することにしました。
《DNA Odyssey》
以下、歌詞をご紹介します。
失われたCommunication 操られるHuman Being
途切れたImagination 決められた君のVision
時間に縛られ 記憶を消される
幼い頃の夢をすべて 君は忘れて行くのさ
楽しかったことが つまらなくなる
夢中だったことが ある日突然何も感じなくなるのさ
Brain Storm Breakdown
Brain Storm Breakdown
誰もいない海でも 淋しさは感じない
でも都会の人ごみ 孤独に襲われないかい
Controlされては 人を蹴落としてまで
幸福(しあわせ)になりたいと 誰もが思ってるのさ
詰め込まれるEducation 落ちこぼれたHuman Being
慌ててMeditation 見えない君のFuture
時代に遅れまいと 捨ててしまうPersonarity
誰もが同じStyle 埋没したOriginarity
楽しかったことが つまらなくなる
信じていたものが ある日突然許せなくなってしまった
何のために僕達は出会うのだろう
限りない宇宙の中で 繰り返されるDestinity
何のために 生まれそして消えて行くのか
何をすれば 何処へ行けばいいのだろう
生まれた場所へ 誰もが帰る
心をつなげて もっと 心動かせ 今
遠い昔誰かに 科学を与えられた
理性と知性の全ては 創られたもの
でも権力と欲望が 科学を悪魔に変えた
破壊されて行く自然に 誰もが気づかなかったのさ
手遅れにならないうちに 神よ愛の力をもう一度
不確かなInterigence 幾千億のSynapse
不思議なMind Game 溢れてくるPsychic Power
心を動かせば 熱いEmition
感じられるはずさ その胸に輝きを取り戻して
何のために 僕たちは出会うのだろう
新しい命を 君と創るためか
それとも何かを 伝えるためか
DNA Communication