かつて、エイトマンという名作漫画がありました。アニメにもなり大人気でした。主題歌の最後に、エイトマンが「丸美屋」のロゴの上に乗っていました。また、主題歌の作詞は、ゲバゲハ90分などでタレントとして大人気だった前田武彦さんのようです。
 漫画の作画を担当した桑田次郎さんの絵は、その線がシャープでとても美しかったのを覚えています。
 主人公は探偵ですが、実は、死んだ刑事の体を科学の力で甦らせた、鋼鉄の体を持つエイトマンであるという設定です。

 

 

 この設定は、映画のロボコップによく似ており、私は、ロボコップはエイトマンにインスパイアされて作られたのではないかと思っています。
漫画の原作者である平井和正さんは、ウルフガイシリーズや日本版スパイダーマン(作画は池上遼一さん)の原作を書いた有名なSF作家ですが、この方の小説に「サイボーグブルース」という作品があります。エイトマンをもっとダークにした、サイボーグとなってしまった捜査官の悲しみが漂うハードボイルドの作品です。
 ロボコップは、自分が人間だった頃の記憶が甦り苦悩します。ロボコップという映画の設定は、エイトマンよりも、その進化形であるサイボーグブルースに似ていると思います。