「家庭用消火器」は選び間違えると危険!? | スクランブル交差点

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 この記事は2011年9月3日発売「日経トレンディ10月号特集「一芸防災グッズの実力」から転載したものです。情報は基本的に発売時点のものです。

 首都直下型地震が発生した場合、東京都の想定では約16万人が負傷するという。内訳を見ると、建築倒壊、家具類の転倒・落下に続いて、負傷の要因となるのが火災。法律では、一般の住宅での消火器設置義務は定められていないが、東京消防庁の調査によると、東京都の一般家庭での消火器設置率は50%前後。火災に備える人は確実に増えている。

 しかし、ひとくちに火災と言っても種類があり、それぞれの火災に対応した消火器を使用する必要がある。消火器で対応できる火災は、消防法によって3種類に分類される。1つ目は木材や紙などが燃える「普通火災」。2つ目は油やガソリンによる「油火災」。3つ目はコンセントなどの電気設備から発生する「電気火災」だ。電気火災では間違った消火器を使用すると感電の恐れがある。家庭内で起こり得る火災に備えるためには、3つの火災すべてに対応する消火器を選ぶべきだ。

タイプの異なる家庭用消火器を徹底比較

 家庭用消火器具には、粉末タイプと強化液タイプ、スプレー式のエアゾールタイプ、さらに消火剤を投げて使う投入タイプがある。このうち、前記3つの火災に対応するのは、粉末タイプと強化液タイプ。これらの消火能力や使い勝手はどのように違うのか。東京都北区防災センターの協力の下、消火テストを実施。木材や布を燃やして高さ1mほどの炎を起こし、消火器ごとに火の消え方を比べた。

 粉末タイプは、粉末が火元全体を数秒で覆って炎を抑えた。火が燃え続けると焦りにつながるので、一気に炎が収まる点は大きなメリットといえる。ただし、粉末は固形物に浸透しないので、「木材などが燃えた場合には火種が残り、再燃した事例もある」(東京都北区防災センター)。テストでは完全に消火できたが、場合によっては後で水をかけるなどの処理が必要となる。

 粉末が充満する点もネックだ。消火作業中は視界の妨げになり、吸い込むとむせてしまう。また部屋中が粉まみれになり、後の清掃が大変だった。

粉末タイプ  一方、強化液タイプは一気に炎を抑えることはできないが、視界が遮られないので、焦らず放射すれば確実に消すことができる。テストでは6~7秒で完全に消火できた。また、強化液タイプは全般的に放射後の清掃が簡単だ。布などで拭き取るだけで済む。価格はやや高い傾向にあるが、火災の大小を問わず使えるという点で強化液タイプが薦められる。そのなかでもモリタ防災テックの「キッチンアイ」は、酢を主成分とする食品原料で作られており、清掃がラクだ。

強化液タイプ   エアゾールタイプは、普通火災の一部と油火災の一部に対応するものが一般的。片手で手軽に操作できるのが利点だが、内容量が少ないため、普通火災でも火が大きいと消火できない場合がある。消火テストでも、あと少しで鎮火というところで液が切れてしまった。キッチンなど、小規模火災用として考えるのがいいだろう。

エアゾールタイプ注)エアゾールタイプは、大きな炎に向かず、また一部の製品はガソリン火災に対応しない 投入タイプは、普通火災用、油火災用など特定の火災のみを想定する。消火剤を投げるだけなので子供でも使用できるが、小さな火では外してしまう可能性もある。完全な消火を行うものというよりは、避難通路の確保のためなど補助的なものといえる。

投入タイプ   日経トレンディ2011年10月号では、これら複数のタイプの消火器について、実際に行った消火テストのもようを紹介している。また、家具の転倒防止グッズや手回し発電ラジオ、各種の非常食など、多くの防災グッズを徹底的に使い比べ、どれを買うべきかについて結論を出している。

(文/羽田健治=日経トレンディ)



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