テレビニュースも新聞の見出しも、明るいものは無いですね。できるだけ暗い話は耳に入れないようにしています。大事故とか、子が親を殺したり、親が子を殺すというニュースはすぐ消します。



脳裏に、こういうものが映ると自分の運勢が悪くなるのです。 人様の悪口とか不幸な話は耳にしないようにしています。特に、ゴシップ、スキャンダルばかりの編集で販売を伸ばそうとする週刊誌はよくありません。



何の得るものなし。 この事がおわかりになると、かなり前進し向上します。私の所に来ていただくパーさんのお話は、大概ご主人の悪口でした。それを言いまわっている間は不幸ですよとたしなめてきました。今では皆様、明るく生き生きして私の所に競争で来てくれます。私は必ずコーヒーを入れてあげます。


私の好きな言葉に『一笠一杓 』というのが、あります。

 これは、山の中腹にある禅寺で、山を登ってくる雲水(僧)の笠を一ツ見たら、炊いているお粥の大きな釜に杓子一杯の水をつぎ足す。
 登ってくる雲水の笠が三ツなら柄杓三杯の水を加える。
 お粥は、段々薄くなります。しかし、一山平等の精神。
 禅寺の薄いお粥は天井粥とか、目玉粥と申します。
 あんまり薄いので天井が映っている。自分の目玉がお粥のお碗の中に映っている。
 文句を言う僧は、いません。
 お寺では大根を干して、これを樽に漬けます。ギュウギュウに漬けて大きな石を乗せますと、取り出して、切る時、切り口が四角になります。これが、一,二切れあればよしとする。

 お漬けものは、終局の美味です。白菜の漬物に胡麻をふったのもよろしいですね。




 私の住んでいる町内界に、天理教の分教会というのがある。
 〔悩みのない人生はありません、いつでもお気軽にお立ち寄り下さい〕と。
 月に1度、小さな紙片に印刷したものが、郵便ポストに入っている。

 今回のは『喜びは喜びを招く』というものだった。
 不足は不足を呼ぶ。悩みは悩みを呼ぶ。
 腹の底から大声を出して、天を仰いで笑ってみよう。
 心は清々する。喜ぼうとする努力が喜びを生む。
 生きる幸せを心から喜ぼう。
 悲しみは、悲しみを深くする。悲しみは、尾を引く。
 私が、いつも思っている事を上手に書いてあった。
 すぐ腹を立てる人もいる。決して良くはならない。 
 愚痴の多い人には、接近しないこと。
 窓辺の植木鉢のゴムの木もすぐ明るいほうを向いてしまう。

 心を常に明るくして暮らせば幸運が来ますね。
 ながらへば、またこのごろやしのばれむ、憂(う)しと見し世ぞ今は恋しき。
 どなたでも御存知の藤原清輔朝臣ですね。
 小倉百人一首は、いいですね。

 高砂の尾上の桜咲きにけり、の時期が待ち遠しい。

 いにしえの奈良の都の八重桜。節分が来て、立春大吉、そのあとに二月堂のお水取り。

 まだまだ寒い日が続きます。
 俳句も、唐詩も、万葉集もいいですね。
 なにが良いか。私は、空気の澄みぐあいが判るから良い。
 混濁(こんだく)の世も、それはそれで仕方ない。
 なげいても、どうにもならない事は、素直に、仕方ないと受け入れますと、これは老子の哲学になります。
 
 そして『なんとか成る』。いやはや、たいがいの事は、なんとか成っていきます。
 災難に逢う時は、逢うがよか候は良寛さんでしたね。
憂しと見し世ぞ今は恋しき。時間ですか。
  座る放哉(ほうさい)、歩く山頭火といわれた。
 両者とも大酒飲み、放哉は東京帝大の法学部卒、しかしお酒で失敗した。
 有名な句は
 「咳をしても一人」。
一切放下で西田天香の一燈園(イットウエン)に入ったが宿病と粗食で体をこわした。
 寒に入って
 「なにがうそでなにが本当の寒さかな」。

 久保田万太郎の句。
 「いふことの、あとさきになる寒さかな」
 「気やすめの薬ばかりや冬ごもり」
 「また人の死んだ知らせや冬ごもり」
 「死んでゆくものうらやましや冬ごもり」
 万太郎の気持ちが、わかりすぎるほど判ります。
 「湯豆腐やいのちのはてのうすあかり」
が、名句といわれた。

 下村非文さん(小生のお師匠さん)に
「おでんやの、すみにおらざる如くおる」
というのがあります。なかなか、良い句ですね。おでんのお皿は、大根だけ。寒いと、人間、欲が無くなります。
 大事故、大災害、大変動の起こりやすい〔地球上の特異日〕が1月15日→1月23日までが、本年の第1ラウンドです。

 壁のカレンダーに赤のマジックペンで期間中に線を引いて見ていてください。
 阪神大震災も、JR西日本大事故も、インド洋大津波も、特異日から、のがれませんでした。
 特異日は、2月11日を起点に約23日の周期です。
 太陽の引力と月の引力と、地球自転の遠心力の複合した「偶力」のメカニズムによるものとされます。
 私は毎年、紀伊国屋書店で年末に毎日お月さんの絵のついた陰暦のコヨミを買います。また松村賢治さんの『旧暦(きゅうれき)と暮らす』(スローライフの知恵ごよみ)ビジネス社 ・¥1600を座右にしています。
 特異日の2月11日起点というのは陰暦です。今年の2月11日は3月18日に当たります。
  〔前記 ・ 旧暦と暮らすの巻末の旧暦作成用万年暦は平成25年まであります。〕

 七草粥が終わりますと、関西では十日えびすです。大変な賑わいですね。
 暦は寒に入りました。大寒は21日ですが、寒いのは嫌ですね。家ではガスストーブとオイルを温める電気ストーブをつけて冬籠りです。まだ年賀状も書いていません。
 沢山の方から賀状いただいて、書かねばならんと思い思い心が重いです。

 世間様は4日朝刊は原油100ドルの大見出し。そして円高。
 夕刊は東証一時765円安。5日の夕刊はNY株256ドル安の大見出しでした。
 年始にこれだけ驚かされますと、もうなにがあっても驚かない。驚きは、すぐ忘れるから人間、生きていけます。
 驚きは 『新鮮なるを、よしとする』。しかし、天変地変だけは、お断り申し上げます。

 平成も20年。老人はすぐ頭の中で、昭和だと、なん年になるかと計算します。 
 1月14日は休日ですが、このコラムは書きます。
 本年もよろしくお願いします。
 新年あけましてお目出とう御ざいます。

 お正月は写経をしていました。
無であり、空でありの所を、有であるNY相場に、心が、掻き乱れ、まだまだ修行が足りません。

 今年一年も、よろしくお願いします。

 〔1月4日朝 ・ 寒いですね。〕

 12月25日から、来年1月2日までが、特異日に入ります。
 24日が満月でしたね。31日が下弦の月。
 大地震や、飛行機事故のないことを願います。

 空港ロビーは、「よろこび」、「うれしい」、「いきいき」、「あかるさ」で活気みなぎっています。
 昔の事ですが、気が落ち込んで、どうにもならない、という人に、半日、空港ロビーに座っていてごらん、と言ったことがあります。
 あとから、元気が出たと申していました。活力、活気が移るのです。
 淋しい所には行かぬ事。古戦場も、よくありません。
 人が沢山、死んだ場所には行かないほうがいいでしょう。
 明るい場所。人が多くいる所。お祭り。にぎやかな所が活力を、もたらします。
 部屋の中の植木も、必ず明るい方に向きます。
 音楽も、明るいものがいいですね。