明日1月7日は七草粥・アレンジレシピ紹介します | 廣瀬ちえの 食からつながる幸せに、「べっぴん」をプラス。 ブログ

七草は、人日の節句(1月7日)の朝に7種の野菜が入ったお粥を食べる習慣の事。
新年の祝膳で弱った胃を休め、平常の食生活に戻す区切りとして。また、ビタミン、ミネラルの豊富な青菜を取ることで、栄養のバランスを整えるという効果もあります。 七種の菜で羹(あつもの)、つまり吸い物を作り、邪気を払い万病を防いだという中国の古い風習が伝わったもののようです。

今回は七草粥のアレンジを紹介します。

「春の七草 もち米リゾット」

【材料(2人前)】
・春の七草・・1パック
・にんにく・・1/2かけ
・もち米・・1カップ
・白ワイン又はお酒 大さじ50cc
・だし汁(昆布・しいたけ)600~700cc
・オリーブ油 大さじ2
・柚子 半分
・塩 小さじ3/4
・白醤油 小さじ1.5~

(トッピング)
・粉チーズ 大さじ2
その他、トッピング
高野豆腐のカリカリ揚げや刻みのり


準備
もち米は、軽く洗い、ざるに上げておく。
にんにくをみじん切りにする

作り方
①鍋にオリーブオイル大さじ1程度加え、にんにくのみじん切りをいれて、香りが出るまで炒める
②①の中に、もち米を入れ(ここで、タイマー25分)しっかりと透明炒め、油が米全体に回って、お米が透き通ってきたら(1~2分)白ワイン(お酒)を加え、アルコール分が飛ぶまで炒める。(ワイン(酒)をを入れるのは風味をつけるため。なければ無理に入れなくてもいいです。)

③だし汁をお米がかぶる量(スープストックの約1/3量)を入れ、かきまぜながら水分を含ませる

④残りのスープストックを2,3回ずつ加えて炊いていく。(一度に全部入れない。面倒ですがココがリゾットのキモです。ガマン!)水分が少なくなったら再びスープを足す。鍋の底にお米が焦げ付かないように絶えずかき混ぜながら・・。
⑤炊いている間に、ゆずを横半分に切り種を抜き、炊いている鍋に入れる
⑥(七草の中の一つ。スズナ)を4等分に切り、オリーブオイルでやさしくソテする
⑦大根(スズシロ)を食べやすく細かく刻み、他の葉系の七草は、おおまかに切る

⑧お米を加えてから約20~25分を目安に炊き上げる。食べてみてお米にほんのり芯が感じられる状態(アルデンテ)の状態にします。
⑨アルデンテ寸前になったら、かぶ以外の七草をリゾットに加えて混ぜ、塩と白醤油で味を調える、最後にオリーブオイル(分量外)
⑥最後にソテした蕪を添えて上からオリーブ油とチーズをかけ完成


ちえの知恵
リゾットを和風に仕上げること
だし汁に昆布・しいたけ、煮込む時にゆずを入れ、最後に醤油で味付け
ここが、ちえの知恵!!

 

リゾットのお米は洗う?洗わない?
今回は、洗う
普通リゾットに使う長粒米(イタリア米)は、粘りが少ないので、そのまま洗わずに使っても美味しいですが、日本のお米は、粘りが強いですし、特に今回もち米を使うので
一度洗った方が美味しい。
日本のお米は少し糠の匂いが強い
米は新米のように水分が多いものより古米の方が良い

 

もち米について
栄養となる澱粉の成分でもうるち米にはアミロペクチンの他にアミロースという成分が2割ほど含まれているが、もち米では、ほとんどがアミロペクチンのみとなっており、このアミロペクチンがもちの粘り成分であるため、もち米は蒸してつくと強く粘るのである。ただし栄養学的には「うるち米」との差はほとんどない
もち米とは、粘り気のあるアミロペクチンと言う成分が殆どのお米の事を言います。

もち米はうるち米に比べると冷めても硬くなりにくく、美味しさが長持ちしやすいというメリットがあります
赤飯、おこわ、粉末にして白玉粉、あられ、団子などにも利用されています

 

 

ゆず(柚子)の栄養
ゆず(柚子)にはビタミンCやクエン酸などが豊富に含まれています。

ビタミンCは、肌にはりをもたせたり、コラーゲンと働くことで免疫力を高め、風邪のひきにくい身体をつくりあげます。 (免疫力強化、風邪予防、疲労回復、美肌効果

クエン酸は、カルシウムなどのミネラルの吸収を助ける作用がありますので、カルシウムを含む食品と食べることでカルシウムの吸収がよくなり、骨や歯の強化、イライラの解消などに効果があります。 また、筋肉に蓄積される疲労物質「乳酸」の利用効果を高め糖の代謝を助ける働きがあることで、疲労回復に役立ちます。
 

ゆず皮には、清油成分(リモネンなど)が含まれており、浴槽に入れて入浴すると、この成分が表皮から溶け出し、皮膚の角質を保護する働きがあるようです
血行をよくして新陳代謝を活発にする働きがあります。
またリラックス効果や殺菌作用、抗腫瘍作用もあるといわれています。

 

アレンジとして
1・豆乳を使う
2・お米に押し麦などの雑穀を使う
3・和風に仕上げる(スープを昆布としいたけにし、みりん、入れスープストックを作る
4・トッピングにワカメや板麩、人参のカリカリ揚げを乗せる
5・残ったリゾットでコロッケを作る
6・残ったリゾットでドリアを作る


ポイント

★米は鍋底に貼りつくようになるまで炒めてからスープを加えます

★スープは、何度かに分けて入れる。
スープは一度に加えずにお玉1杯ずつ加え、なくなったら加え・・・を繰り返します。雑炊ではないので芯が残るところで火を止める
リゾットを家庭で作る時のポイントは、水分を数回に分けて加えることです。

★米がアルデンテ(少し芯が残っている位)の状態がベスト。
お米をアルデンテに仕上げることもリゾットを飽きずに最後まで食べられるヒケツです!

★日本のお米はイタリアのお米に比べでんぷん質が強いので、ちょっと固めのアルデンテの状態で火を止めると、ちょうど良い歯ごたえになります。リゾットには、イタリアのカルナローリ米が一番合うのですが、若干高価です。
焦って加え過ぎると、米の形が壊れてしまいおかゆのようになってしまいます。

 

 


七草の栄養や効能
■セリ
効能
ビタミンA、B2が特に多く、カルシウム、貧血に有効な鉄分、ビタミンC、便秘解消に役立つ食物繊維が豊富に含まれています。香りの精油成分には、発汗、保温作用があり、冷え性や風邪に効果があります。
食べ方
葉は、お味噌汁の実やおひたし、和え物など。根は、炒めものに。


■ナズナ別名ペンペン草
効能
たんぱく質、ビタミンA、B1、B2、カルシウム、鉄、マンガンが豊富で、貧血に効果的です。またアセチルコリンやカリウムイオンの作用によって、血圧を下げる作用もあり、高血圧の予防にもなります。
食べ方
テンプラ、ごはんに混ぜてナズナ飯、和え物、おひたし、酢の物など。


■ゴギョウ別名母子草(ハハコグサ)
効能
たんぱく質、ミネラルに富んでいます。ヒトステロール、ルテオリングリコシド、カリ塩などが含まれ、扁桃炎や胃炎をしずめ、去痰作用があります。
食べ方
ヨモギの代わりにおもちにつき入れ草餅に、雑炊、テンプラ、和え物に。


■ハコベ
ハコベはヒヨコやウサギのえさに利用され、ニワトリグサとも呼ばれます。
効能
たんぱく質に富み、カルシウムや鉄などのミネラルも多く含み、整腸作用があります。また生葉の葉緑素は、口臭予防にすぐれ、古くは歯磨き粉として利用されていました。
食べ方
アクやクセがありません。味噌汁の具、和え物、炒め物、おひたしなどに。


■ホトケノザ別名はコオニタビラコ
効能
健胃・整腸の効果があり、高血圧を予防すると言われています。
食べ方
お浸しや炒め物、味噌汁の具、お味噌汁、テンプラ、和えものなどに。

 

■スズナかぶらの別名
効能
大根同様、根には消化酵素のジアスターゼが多く含まれ、食物繊維も豊富。葉はビタミンA、C、カルシウム、鉄分等のミネラルを多く含み、カラダの抵抗力をつけて病気にかかりにくくします。
食べ方
漬け物、煮物に。

 

■スズシロだいこんの別名
効能
葉にはビタミンC、カロテン、ビタミンB1、B2、リン、鉄分、根にはでんぷん分解酵素のジアスターゼ、たんぱく質分解酵素アミラーゼ、エステラーゼなどを含みます。食物繊維も多いので、便秘に効果があります。
食べ方
大根おろし、煮物、漬け物、葉は油炒めなどに。