べっぴん遠足に行ってきました! 南木曽編 ~木と漆器で味わう、食の楽しみ 秋編~」 | 廣瀬ちえの 食からつながる幸せに、「べっぴん」をプラス。 ブログ
べっぴん遠足 南木曽編 ~木と漆器で味わう、食の楽しみ 秋編~」
大好評をいただきました春に引き続き、
漆器の産地 長野県南木曽町にみなさまをご案内しました。

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木地屋という仕事をご存知でしょうか?
木を山から切り出し、作る大きさに合わせて木取りをし、
ろくろを使ってカンナで削り、木の器を作る職人さんのことです。

今回はろくろの木地屋さんの現場を訪問。

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木地と漆の職人「木地屋やまと」の小椋正幸さんから、
工程や木のこと、さらに漆のことについてお話しを伺いました。

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作業所に移り、実際に作業を見せて頂きました

ろくろは、陶器と違い横向き

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木は、粗く形どったものをろくろを使って、様々なカンナを使ってで削り成形していきます。

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その後、

木地に、強度をもたせ、食べ物が浸みないように、漆がほどこされます。


そうして出来上がった器たち



持ってみると、陶器の器と比べ、軽く

木のもつぬくもりややさしさは、器に触れてみてわかります
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樹齢何百年の木を特性を知りつくし、一番適した加工の仕方を熟知しているからこその

職人技というべき、器。

その美しさに圧巻です


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漆を塗った器

木の器を丈夫に使いやすくするために、漆はほどこす程度

木の素地が見える「摺り漆(すりうるし)」という技法で塗られていて

とても質感が残っています。



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木の器には、カジュアルに使えるオイル仕上げの白木のものから、
ちょっとしたおもてなしに活躍する漆を塗ったものまで、
様々な種類があります。

とくに、南木曽の漆器は、さらっと仕上げているのが特徴。
ぽってりとした黒や朱の漆ではなく、
木目が見えるほど薄くほどこしてあるので、
シンプルな現代の暮らしにも、よく馴染みます

意外かもしれないが、日本人はつい最近まで、木の器で食事をしていたそうです

いわば、木の器こそ、日本人のルーツであると言っていいほど


さらに、地元で採れた山菜など食材をふんだんに使った料理を、
木の器でみなさまにお楽しみいただきます。
実際に料理をのせることで木の器の魅力を知っていただくのと同時に、
漆器を使った素敵な演出法などを、
小椋家のお母様から教えていただきます。



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栗おこわはと白和えは忘れられない味!!

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「木地屋やまと」の漆器は、
木目が見えるほど薄く漆をほどこすのが特徴で、
さらりとした印象に仕上がっています。
そのため、シンプルな現代の暮らしにもとてもよく馴染みます。
もちろん、特別な日のおもてなしなど「晴れの日」にもぴったりです。

また料理だけでなく、お花のあしらえも・・・・
これぞ!おもてなし!であり、もてなしの心があちこちで現れていいました。

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最初から最後までこんな気の効いた演出

おもてなしを受けることによって

木曾漆器は、普段使いの器であることを教えて頂きました

と同時に、一流の職人さんの仕事や仕事に向き合う姿勢など

私にとっては、大変学ぶ事が多い一日となりました