健さん☆
「健さん 」
言わずと知れた高倉健さんのドキュメンタリー映画。
「単騎、千里を走る。」のチュー・リンさんが日本を訪れ、
健さんの軌跡を辿るように歩き出したその目線と同じように、「健さん」の世界に誘われた。
今なおご健在なのではないかと思えるほど、そもそもが偉大すぎて実在してるのかのような役者さん。
ご一緒する機会があったのなら、その時初めて、実在を認めただろうか。
それほどに遠い人だったので、亡くなられたことがピンときていなかった私が、亡くなってしまったことが信じられないという彼の言葉に、「確かに実在していた健さんは亡くなってしまったのだなぁ」と改めて認識した。
いろんな逸話は残っていて、いくつか耳にしたこともあったけれど、初めて耳にする話。身近な人の話。関わった人の話。いろんな目線からの話。どれもが興味深かった。
稚拙な表現しか出てこないけれど、まさに、日本の誇りなのだと思った。ただただ、かっこいい。
そして、少なからず映画に携わる人間として、背筋の伸びる瞬間が多々あった。
集中したいし、もちろん釘づけにもなるのだけど、自分を振り返ってみたり、反省したり、頭の中で復唱してみたり、なんてことも実はたくさんあって、何度か見返したくなる作品だった。
ぶっちゃけて言ってしまえば、想像を遥かに超えて素晴らしかった。
久しぶりに観た映画の話をアップした気がする。。
昔は私も、観た映画のこととか、もっと気楽にblogに上げてたよなぁ。
それも、なんだか前に書いた「そもそも誰が見たいねん」みたいな、便利な関西弁というオブラートに包んで言う、おかしな一周まわっちゃう自意識過剰みたいなことと一緒なのか、「なに偉そうに映画のこととか書いてんねん」感覚だったのかなぁ。
そーゆうのもあってか、観た作品に関してとかも全然アップしなくなってしまってたのだけど、いろーんなことが少しすっきりできたのも、「健さん」を観て受けた影響の小さな一つな気がしている。
これでどんどこアップしていくかは分からないけど。笑
また少し楽な気持ちでいろんなことを書ける気がしている。
今回のこの素敵な作品は、実は私が普段からお世話になりまくっているマブダチが編集を務めた。いろんな葛藤と戦いながら進めてたその時も、たまにその横顔を見ながら、完成を迎え、公開を迎え、遅ればせながらスクリーンでその作品を観た後、また観るその子の横顔。そして乾杯。
あぁ、贅沢。
あ、ちなみにもちろん編集中、何様かのようにガチで横顔見てたわけじゃないよ。念のため。笑
本当にお疲れさま。
「健さん」が日本の誇りであるように、こんな素晴らしい作品を繋いだこと、友達として誇りです。
だから声を大にしてお薦めしたいです。
なんて、こんなことblogに書いてる時点で絶対見られるわけだしなー、なんて思うとこっぱずかしいのだけれど。。
そうなってくるとまた、「誰に向けて書いてんねん」みたいなことを思うのは少し前の私で。今はもはや振り切って書いてしまおう。
もう一回、今度はちゃんとノンアルじゃなく乾杯をリベンジするので、近いうちに。
なんて最後は個人的なlineのようになってしまったけど、こんな感じになりました。「健さん」により。
こんなスター。あえてのスター。もう二度と現れないのかもしれないと思いつつ、現れてほしいと思い、あの活気が映画館に少しでも蘇らないかなぁ、と願いながら。
今、改めて、ご冥福であったことをお祈りします。
映画館のロビー、みんなキラキラした顔で眺めてました☆