球春到来、プロ野球のキャンプが佳境に入った。

まず、本題に入る前に私のブログ読者の皆様にお詫びとお礼を申し上げたい。昨年、10月に持病が再発してしまい皆様に 大変 ご心配とご迷惑をお掛けしましたことをお詫び申し上げます。また、せっかくの日本シリーズ進出で ブログを更新することができなかったのにも拘らず たくさんの励ましのお言葉を頂き 心から お礼 申し上げます。

まだ、10月の発病の影響が残っています。時々、クルクル回る渦の中に引き込まれそうになりますが 随分 良くなりました。私も3月27日の開幕に合わせ リハビリしたいと思います。ブログ読者の皆様、温かいお言葉を頂き 心から 感謝 致します。ありがとうございました。

さて、タイガースのキャンプを見ていると ほとんど 顔ぶれが変わっていない。ドラフトや補強の失敗の影響だろうが注目されるような新戦力が見当たらない。ただ、これが即、「優勝を逃す」と言う事でもない。そりゃ、金子千尋や中島が入団していれば 良かっただろうが彼らがいなくても充分に優勝出来る戦力である。

先発には メッセンジャーや藤浪、能見に岩田、4人も計算の出来る投手がいる。これは セリーグでは 群を抜いている。クローザーには 呉がいて 中継ぎには 期待のかかる松田や伊藤、ベテランの福原や安藤、どう見ても 投手力では セリーグ1位である。

打撃陣は クリーンアップに鳥谷、マートン、ゴメスが収まり、1・2番を上本、西岡、大和の3人で争い、6・7番を福留、伊藤隼太、今成、新井良らで争う。そして、8番に捕手が収まれば 打線もセリーグ1位である。

鳥谷1番、なんて言っている人もいるが 他を見回しても3番打者の適任者が居ない。仮に 福留や西岡が首位打者争いをするぐらい活躍するとなれば話は別だが………。

ライバルとなる巨人打線の破壊力や黒田が加わったカープの投手力も気にはなるが「隣の芝生は青い」と一緒で ついつい 他チームは良く見えるものである。実際のところ、巨人打線も阿部や村田に衰えが見え、坂本も相変わらずプレーの一つ一つが雑である。

カープの投手陣も中継ぎ陣やクローザーに不安があり、外国人助っ人もふたを開けてみないと分からない。トータルの戦力を鑑みれば 今のところ、タイガースが頭一つ出ていると思う。ただし、今のところである。

仮に太田が確変したら巨人は脅威となるし、黒田の加入で相乗効果が予想以上に波及すればカープの独走もあり得る。私は常々、野球には 目に見える力(打つ・守る・走る)と目に見えない力(勢い・流れ・運不運)があり 見えない力の方が重要だと言ってきた。相乗効果とか波及効果も見えない力である。目に見える力では タイガースが頭一つ出ているだけで 目に見えない力を合わせた総合力は 開幕してからでないと分からない。

チームが一つになっているのかとか、同じ方向を皆んなが見ているのかとか、勝ちたいという気持ちの強弱の問題も 全て 本番に入らないと分からないのである。だから、「野球は 筋書きのないドラマ」と言われる所以である。兎にも角にも 開幕が待ち遠しい。