今日はまず、「ハーモスさん」から ご指摘された 「ファースト」と「ファスト」の表記についてのお話です。

特にイギリス英語では 速い(fast)を「ファスト」と発音するらしくそれに従い日本でも「ファスト」と表記される場合もあるようです。しかし、アメリカでは 「一塁」(first)も「速い」(fast)も、 同じように「ファースト」と発音するそうです。

英語独特の巻き舌なので もしかしたら アメリカ人が聞くと聞き分けられるかもしれませんが 私の友人で日本語も英語も話せるアメリカ在住の日本人によれば「速い」も「一塁」も、発音は一緒だと言っていました。

メジャーのTV放送を聞いていても ストレートの事を「ファースト・ボール」と言っているように聞こえます。なので私のブログではファーストと表記させていただきます。とはいえ、ご指摘、ありがとうございました。


さて、昨夜の試合、4点差をひっくり返される逆転負けを喫してしまった。初回、4点を取って 逆転負けをするケースはプロ野球では 時々 見られることだが、たいがいは勝つパターンだ。

まして、強いチームが初回に4点取れば ほとんど 試合が決まった様なものだ。従って、初回に4点も取って負けるという事は そういうチームだという事でもある。

そして、そういうチームを応援するという事は 大変なストレスを伴なうというわけで しかも、それが もう何年も続いているという事は そのチームを応援するファンは 本当に「気の毒」である。

だいたい、首脳陣は 初回の4点で「今日は 絶対に負けられない」という心境になる。その意識が強くなり過ぎると、今度は「焦り」という感情を生む。

それでも自軍の投手の調子が良ければ 余裕が出てきて平常心 に戻れるのだが、調子が悪いと どんどん 焦り出し バタバタし始める。その影響をモロに選手達が受けてしまう。

メッセンジャーは 確かに悪かったが 5回までに ピッチングコーチがマウンドに3回も行くというのは 焦りの現れでもある。

人間の性格は 人それぞれである。私は 高校時代、投手をしていたのだが 三振を10個取るが四球も10個出すようなコントロールの悪い投手だった。私が 四球を連発すると、よくそれを見兼ねた野手たちがマウンドに集まることがあった。よくある光景だが、私はその行為が大嫌いだった。

もちろん、私を心配して集まってくれたので 嫌な顔はしなかったが 心の中では「早く、ポジションに戻れ」と思っていた。仲間がマウンドに集まれば集まるほど カッカカッカして 自分を見失った。正直に言って、しょっちゅう、マウンドに来て声を掛ける同僚はただただウザかった。まっ、私のような人間は稀なのかもしれない。

これは、私の想像だが メッセンジャーも 私と同じで 同僚が声を掛ければ掛けるほどイライラする人間ではないか、と思うのだ。

5回裏、0死 満塁という場面だったが まだ、4-1とリードしている展開だ。このタイミングで中西コーチがマウンドへ向かったが メッセンジャーのイライラを止める事が出来なかった。それどころか 中西コーチがマウンドへ上がる前より 酷くなった。

以前にも この話をしたが メッセンジャーがイライラした時は 誰も近付かない方が得策だと思う。「なだめよう」とした事が 逆に火に油を注ぐ事も よくある話だ。いずれにせよ、メッセンジャーがイライラした時の解決法は 今のままではダメだ。その解決法を見つけるのも首脳陣の「手腕」である。

人間、良い時ばかりではない。悪い時に どうするか、また、そういう時に 如何に的確なアドバイスをするかが理想の指導者という事だろう。

今日の試合を落とせば 2位になる可能性が 限りなくゼロに近くなる。期待はしていないが まだ「もしかしたら」も、心の奥に残っている。クライマックスシリーズの1stステージを広島のマツダスタジアムで行えば 勝ち目は ほとんどない。

今夜が「終戦」となるか、それとも今夜の勝利をキッカケにチームが上昇線を描くのか、はっきりするだろう。現場の人間は その事を如実に感じているハズ。その気持ちが 試合を見ている人間にも伝わる闘志あふれる試合になって欲しいと願っている。