日本の野球の歴史は 1871年 ホーレス・ウィルソン氏が開成学校(現在の東京大学)で 教えたのが始まりとされている。

1878年に 平岡ひろし氏が「新橋アスレチックス」という日本初の野球チームを設立、1894年に 中馬庚氏が ベースボールを「野球」と訳した。

その後、色んな野球用語を正岡子規氏が和訳したとされている。例えば、ベースオンボールズ(base on bolls)を四球とし、ヒットバイピッチ(hif by pitch)を死球とした。

これを 誰かが 勘違いをして 四球をフォアボールだとか、死球をデッドボールと和訳したりで 日本の野球界には 独特の野球用語が生まれてしまった。いわゆる、和製英語を誕生させてしまったのである。

その中に直球という言葉がある。アメリカでは ファーストボールだが それを直球と訳してしまったので それを 今度は 誰かが 直球を英語に訳し ストレートとなってしまった。

ファーストの意味は「速い」なので正確には「速球」と訳せば ストレートという言葉は生まれなかった。

野球界も国際化が進む中、日本では ストライクを先にコールしていたのを 数年前からボールを先にコールするようになった。これは 「国際基準に合わせる」という趣旨の下で行われたことだが だったら 日本独自の言い方も変えるべきである。

フォアボールなんて言っても 理解できる国は日本しかない。デッドボールなど、メジャーの試合では絶対に言わない。

ストライクとボールの順番だけが国際基準で、他の言い方は 日本オリジナル、ということもおかしな話である。

それと 明らかに 使い方が 間違っているのが「セオリー」の使い方である。セオリーとは「理論」「原理」「理屈」「空論」という意味で 「基本」という意味ではない。

「ここは セオリー通り バントです」とか「セオリー通り、センターへ打ち返しました」と言う人がいるが セオリーの意味を勘違いしている。

基本は ベイシック(basic) 、又は ベースで、 0死 1塁で 確実にランナーを進める事が 基本や手法だと思っている人はテクニック (a technique)か スタイル(a style)という言葉を使う方が正しい使い方だと思う。

この話は 理屈っぽいので 広澤のセオリー、という事かもしれない。


さて、昨夜の試合、ゴメスの見事なホームランと呉 昇桓の好投が目を引いた。本当に 気持のいい活躍だった。

彼らは、見事に、一昨日の リベンジを果たした事になる。ちなみに、「リベンジ」も このような時に使う言葉ではない。

今日は 理屈っぽいので この辺にします。今夜の試合、エキサイティングな試合になって欲しいと願っている。