私が現役の頃、タイガースの選手が甲子園のバックスクリーンにホームランを打つと 金一封が贈られていた。その金額が¥100,000円だ。バックスクリーン以外の場所に打つと¥10,000円だった。

2000年にタイガースに移籍して この制度を聞いた時「タイガースの選手は 恵まれてるなぁ」と思ったものだ。他の球団でも 地方球場での開催で金一封が出る時はあるが ホームグランドで金一封が出るケースは珍しかった。

一方、巨人は東京ドームで 看板に直撃した時、その看板のスポンサーから ¥1,000,000円相当の製品もしくは賞金が贈られる。なので先日の東京ドームでのゴメスの看板直撃弾などはおそらく ¥1,000,000円相当の製品もしくは賞金を貰っているハズだ。ただ、看板を直撃するケースは そんなに滅多に起こることではない。

更に、甲子園でタイガースの選手がお立ち台に立ち、ヒーローインタビューを受けると「ヒーロー賞」として ¥100,000円が阪神百貨店から贈られる。この制度が 今も 存在しているかは確認していないが たぶん、昨日のヒーローも 「ヒーロー賞」をゲットしたに違いない。

それだけではない。タイガースには 色んな表彰があり、 その中に「月刊 タイガース賞」というものがある。2001年に 私も頂いた事が有るのだが 金一封の他に沢山の商品を頂いた。先日、東京の家で物置を整理していたら なんと、その月刊タイガース賞で頂いた商品券が出てきた。

阪神百貨店での「オーダースーツ券」だ。

¥100,000まで 自由に生地を選べ、オーダーメイド出来る商品券が出てきたのだ。今から 13年前の商品券なので もうとっくに期限は過ぎているだろう、と思い、恐る恐る 期限の書いてありそうな所を見渡したが 「いつまでに」という期限が書いてないのだ。

えっ、と思い何度も商品券やその入っていた箱を ひっくり返しながら見ても 期限が書いてない。という事は 無期限か? この商品券は生きているのか?一瞬、顔も緩んだのだが。

よくよく 考えると 今更 どのツラを下げて スーツをオーダーに行くのか、今更、持って行って 百貨店の人達に 「なんてヤツだ」と思われるのに違いない、という思いが こみ上げてきて その場で破り捨てた。

なんてもったいない事をしたんだろう。この商品券を貰ってすぐに スーツを作りに行けば良かったと 今更ながら 後悔する。

私は 無駄に身体が大きいので スーツは すべて オーダーである。スーツだけではなく 普段着るカジュアルな服も 大きいサイズ専門店で買うので これが 意外と高くつく。現役時代は 無駄使いも結構したが 今は お金の大切さが 痛いほど分かる。

お金と言えば タイガースの外国人選手4人は 4人ともたぶん タイトルを取るだろう。となると、年俸も上がり タイトル料や出来高などを入れれば 14億(推定)に届く勢いだ。

そこに 西岡や福留、鳥谷に年俸を足すと もう 総年俸 12位の広島の総年俸を超える。そこに 新井貴や藤井を足すと 11位の横浜や10位の西武、そして 9位のヤクルトの総年俸に届く。あくまで「推定」と書いてある資料の元での計算だ。

まっ、当たらずといえども遠からず、という数字だろう。凄い金額である。一般社会では 費用対効果という事を非常に大事にしている、と聞く。ならば今夜の試合、是非とも費用対効果のある試合にして欲しいものである。