私の持論だが 野球というスポーツで勝つ為には、打つ・守る・走る、という有形の力より、勢い・流れ・運、という無形の力の方が大事だと思っている。

また、チームワークとか犠牲心、勝ちたいというモチベーションも無形の力に含まれていて これらもまた 勝つ為の大事な要素だと思っている。

その大事な無形の力を得る為には どうしたら良いかは 私自身理論を 確立しているわけではないが 今までの経験上 こんな試合をしたら勢いがつく、とか、こんな試合してしまったら流れが悪くなる、という例は 幾つか 記憶している。

ペナントレースも終盤に差しかかり 大事な試合が続く中、3点差をひっくり返し 逆転サヨナラ勝ちすれば たいがいは 勢いがつくケースが私の記憶では ほとんどだ。というより、つかない方が不思議である。

2日の試合を見た後の感想は 「これで 勢いが出る。ジャイアンツに追いつき、そして追い越せだ」と期待をした人も多いハズ。その中のひとりが私である。

タイガースなので 一抹の不安はあったが 昨夜の試合は その「まさか」の結果になってしまった。

試合後、和田監督は「こんなゲーム、きょう限りにしたい」とコメントしたが 昨夜みたいゲームは ここ何年かで 何十回も見せられている。今度こそ、今度こそと期待してタイガースの試合を見るが その度に 裏切られて来た。

きょう限りで修正出来るなら もっと前に 修正出来ているハズで何の説得力もない。淡い期待をした私がバカだった。

今夜の試合にタイガースが負けてジャイアンツが勝つとマジックが点灯するという。何か 悪い予感がする。

タイガースにジャイアンツのマジック点灯を阻止する事は期待できないが せめて カープには頑張ってもらい マジック点灯を阻止して欲しい。

仮に マジックが点灯するようなことになったら タイガースは ズルズル行くような気がする。昨年同様、原因不明の失速をおこし 今年は3位に甘んじるような気がする。

それにしても、このようなチームがクライマックスシリーズや日本シリーズを勝ち抜けられるのか、非常に疑問である。

今年、3位に甘んじても 「よく やっている」という評価で 首脳陣 全員が残留。せいぜい、一部のコーチの入れ替えで終わり、それを揉み消すように アスレチックス・中島の加入の有無で新聞紙上で話題が持ちきりになる。

毎年、こんな事を繰り返し問題点が置き去りにされるのだ。それに気付いているタイガースファンは多い。

また、選手の好感度を上げる報道もよいが そればっかりだと聞き飽きる。こうして、年々、観客動員数が減っていくのだ。

昨夜の観客動員数も3万人を切り 29085人だ。一昨日、劇的なサヨナラゲームで昨夜の試合は満員と思いきや 3万人を切ってしまった。

これが ファンの答えだろう。ただ、私は 最後まで信じたい。多分、裏切られると分かっていても わずかな望みに託したい。

毎年、毎年、9月の年中行事として このような脱力感があるがタイガースを応援する者の宿命として受け止め、最後まで信じたい。

今夜の試合に勝てば 昨夜の敗戦は ご破算だ。巨人のマジック点灯を阻止するタイガースを今度こそ、今度こそと信じたい。