野手同士がぶつかって落球するという行為は 非常に無様である。
それで ケガをしてしまった選手に対しては 傷口に塩を塗ることになってしまうが プロとしては失格である。

以前、西岡の事故の時、このブログでも紹介したが、野手同士の衝突は「優先権」を設けていない事と 普段から危機管理が出来ていない証拠である。人間なので「つい、うっかり」も あるだろう。しかし、3月30日のタイガースの西岡の事故を決して対岸の火事として捉えることなく 各球団が安全対策を取ったものと安心していた。

ところが 8月13日 ベイスターズの筒香嘉智が 名古屋ドームでまたしても 野手同士が激突する事故を起こしてしまった。これは選手を管理する人間の責任である。つまり、首脳陣の責任だ。なぜなら、事故防止の為に最善策を取っていれば防げたからだ。

そしてその事故を間近で見ていたドラゴンズが 同じように野手同士が激突して落球してしまった。しかも、ベイスターズと同じ センターとレフトである。なんで、相手チームが起してしまった事故を 自分達のチームにも起こり得ると考え 対策を取らないのだろう、と不思議でならない。

このような事故は すべて 管理能力の有無で起こる。声の連携だけに判断を頼りきると 起こす事故で 当然 声が聞こえない時もあるので 優先権を設ける事を 我々は 1988年7月6日 札幌円山球場の吉村の事故から学んだのだ。

それから時間が経ち、現在の選手は あの西岡の事故から学んで欲しかった。昨夜の落球はタイガースを応援するものにとっては 痛快な出来事だったかもしれないがプロ野球関係者としては 実に 情けないプレーである。こんなに 前例があって、しかも たかだか1週間ほど前に自分達の目の前で起こった事なのに、なんともやるせない思いだ。

個人的な見解だが、プロ野球において、もはやプレイングマネージャーは無理である。8回 2点を追う攻撃で 打率.188の谷繁に 普通なら 代打を送る。監督自ら 打席に入ってしまえば 誰も文句を言えない。打率.188の選手が 堂々と打席に入り そして まったくタイミングが合わず三振してベンチに帰る姿は 何とも言えない光景だった。

「あの中日がねぇ」としか言いようがない。まっ、来年以降 あの落合GMの下、チームを建て直すのだろうが この感じなら今年は脅威にはなるまい。今日現在、9勝7敗だが あと直接対決が7つある。優勝する為にも あと5つは勝ちたいものだ。

さて、昨夜のタイガースは 「運」も味方につけたようだ。当然、優勝する為には 実力もさる事ながら「運」も大切だ。ただ、この「運」というものは あっちに行ったり こっちに来たりと不規則だ。

この「運」を手元に置いておく為には ミスをしない事とされている。つまらないミスで「運」を相手にやらないように注意して戦って欲しい。そういう細心の注意を払っていれば、視界は開けてくるだろう。