所用の為、しばらく ブログを休んでしまい すみませんでした。再開 致します。

さて、昨夜の試合、タイガース打線は相手投手の変化球に手こずったようだ。

確かに 前回のDeNA戦よりは良かった。とはいえ 小山はタイガース打線が 打てない投手とも思えなかった。長身から投げ下ろすフォークボールは 確かに落差も有るだろうが 1点に抑えられてしまう投手ではない。メッセンジャーのフォークの方が はるかに打ちにくい。

結論としては小山の投球内容よりタイガース打線に問題があるように思える。
まずは ゴメス。好不調は あるだろう。ここ数試合、結果が出ていないが いずれ 調子を取り戻すと思う。そんなに深刻な欠陥は見当たらない。だいたい、あのタイプの打者が 調子を落とした時の凡打の格好はブサイクなものだ。見た目が悪いのは仕方がない。だが、どうしても 日本の指導者は 見た目の悪さが気になるようだ。

和田監督も 試合前 直々にゴメスのバッティング指導をしたようだ。このように不調の選手の指導を監督自ら行う事は 多々あるのだが 上手くいったことがほとんどない。

これは和田監督に限らず、原監督も広島野村監督も 古くは中日落合監督も阪神岡田前監督も 選手を直接指導したが その選手がV字回復した例がない。今挙げたのはみんな野手出身の監督なので 不調な選手を見るに見兼ねて指導に乗り出すのだろうが 反対に泥沼の方向へ行くことはあっても 復調する選手は ほとんど皆無だ。

これについてハッキリとした理由は分からない。ただ、ブサイクな凡退に目を向けての指導は上手く行かない。どんな当たりでも どんな三振でも 凡打は凡打だ。凡打の内容を問う指導は 選手の復調には役立たないという事はハッキリしている。

例えば ゴメスへのアドバイスは ワンバウンドになる変化球に どうしたらバットが止まるのか、を独自の理論で指導しているのだと思う。そばで聞いていたわけではないが 和田監督じゃなくても 日本のたいがいの指導者は このような指導をするだろう。

つまり、主体は ワンバウンドになる変化球を打たない、である。そうすれば、ヒットやホームランも増えるだろうという考えの下だ。ワンバウンドを振らない事の副産物がヒットやホームランに繋がるという指導である。

「ボール球を打たない」というのは打者として永遠のテーマであるとされている。しかし果たして そうなのだろうか? その先入観や固定観念が プロ野球全体をこじんまりとさせているのではないか、と私は思う。

現在、打撃10傑の上位者は セリーグが マートン・山田・川端の順で パリーグが糸井・柳田・内川の順である。彼ら6人は共に ボール球にも手を出すがヒットゾーンも広い選手である。彼らに 「ボール球に手を出すな、そうすれば4割ぐらい打てるぞ」と ボール球を振らない指導を彼らにしたら どうなるのか その結果は火を見るよりも明らかだ。

これと同じ指導を 今 ゴメスにしているのだ。私の見立てでは ゴメスは そんなに悪くない。人間なので好不調もあるし 知らない土地に来てストレスも溜まるだろう。あまりイジると 泥沼の方向へ行き兼ねない。それだけが心配だ。

あと 43試合、ヤマ場は まだまだ 先だ。万が一、今日 負けても焦ることはない。結果に対していちいち右往左往することが一番良くない。現時点ではタイガースの方が戦力が安定している。だからこそ、腰を据えたと言うか、腰を落ち着けたプレーと采配を期待している。