オールスター明けの巨人3連戦を 2勝1敗。

上出来ではあるが もったいない気持ちもある。あわよくば 3連勝も あっただけに 余計に もったいない気持ちになるのだろう。

ひとえに2勝1敗と言っても 負け・勝ち・勝ちのパターンもあれば、 勝ち・負け・勝ちもある。中でも一番 残念な2勝1敗は 勝ち・勝ち・負けのパターンである。

今回は その一番残念なパターンだったので 拍子抜けした感じもある。だが、こんな贅沢な事を言えること自体、それだけ タイガースが調子が良いということだろう。

明日からのカープ戦も この勢いや流れを大事に戦って欲しい。

さて、昨夜の試合、能見は よく投げた。ストレートのコントロールも良く また それ以上にフォークボールがキレていた。ストレートのスピードが 140㌔前後に対し フォークボールが135㌔前後という事は フォークボールを投げる時 ストレートを投げる時以上に 相当 腕を振っているのだと思う。でないとあれだけのスピードは出ない。

これは 誰にでも出来る事ではなく 能見の専売特許と言っていいだろう。最近、岩田のフォークボールも キレてきたが 能見のは その上をいく。

あのフォークボールがある限り、能見は 大丈夫だ。そりゃ、運の良い年も 悪い年もあるだろう。打線との巡り合わせが悪い年もある。しかし、我慢して 一生懸命 頑張っていれば 能見は大丈夫だということだ。

これから、まだ クライマックスシリーズや日本シリーズだってあるわけで そこで 昨年の楽天・美馬のような活躍をすれば すべて 帳消しだ。辛抱強く、頑張って欲しいと思う。


しかしながら、昨日の試合でもヒット・エンドランの使い方を間違えている。
6回裏、先頭の大和がセンター前に弾き返し 0死 1塁になった。6回表のピンチを切り抜けた分、余計にチャンスに思えたし、それに加え 鳥谷・ゴメス・マートンとクリーンアップに打順が回るわけで大いに期待が持てる場面だった。

カウント2-1とボール先行カウントになり ヒットは もちろん 長打も期待できるシチュエーションだ。ところが ベンチは 3番の鳥谷にエンドランを出したのだ。

3番打者に、しかもバッティングカウントで エンドランのサインを出す監督の考えを私は理解できない。更に言うと、 この日の鳥谷は前の2打席で 2安打しているのだ。あまりにも愚かではないだろうか。

クリーンアップという意味は 「一掃する」という意味だ。つまり、塁上のランナーを全部返してくれるからクリーンアップというのだ。決して「繋ぐ」という意味ではない。

考えてもみてほしい。エンドランの目的は 1・3塁にする為の作戦であり 1死 2塁にする為のものではないのだ。昨夜のエンドランは非常に 残念な作戦であった。

鳥谷にしてみれば「自分は信用されてない」と感じただろう。たとえ監督にその意思がなかったとしても 選手の立場からすれば 信用されてないと受け取るものだ。無理やりゴロを打ち ベンチに帰る鳥谷が気の毒に見えた。

とにかく、明日からのカープ戦、気持ちを切り替えて 頑張って欲しいと願っている。