試合前、江夏豊さんと田淵幸一さんによる始球式が行われた。

阪神時代の江夏さんを私は記憶していない。というより 広島時代の印象が強過ぎて忘れてしまったのかもしれない。

ただ、その後日本ハム、西武ライオンズの記憶は鮮明にあるのだが 阪神時代の江夏さんだけ記憶にないのだ。

自分が生まれ育った年月と照らし合わせたら、絶対に阪神時代の江夏さんを見ていたハズなのだ。

何しろ 小さい頃は 茨城県のテレビでは巨人戦しか放送されておらず 父親が巨人ファンだったので 当然 巨人・阪神戦も見ていたハズだ。にも関わらず まったく 記憶に残っていないのだ。不思議である。

いずれにせよ、小学生の頃、テレビでよく見ていたプロ野球選手を 時々 球場でお見かけする時があるが今でも ドキドキする。そんな憧れだった人達と気軽に話をしている自分が不思議で 江夏さんにしても田淵さんにしても 今だにサインを貰いたいほどである。

特に 子供の頃、よく見ていた巨人のOBの人に会うと 胸が弾む思いである。野球界にどっぷり浸かった私ですらそんな調子なので、江夏さんと田淵さんの始球式を見て 懐かしく 古き良き時代を思い出すタイガースファンもさぞや多いだろうなぁと思いながら昨日は見ていた。

良い始球式だったと思う。


さて昨夜の試合、勝因は岩田の好投に尽きる。今朝の新聞には「江夏の再来」なんていう見出しもあったが それは大げさだろうと思う。しかし素晴らしいピッチングだったことは間違いない。

甲子園特有の浜風に助けられた場面もあったが これも地の利を活かした投球だった。ここに来ての 巨人キラーぶりは 頼もしい。

まだまだ11試合あるわけで せめて7勝4敗ぐらいでは行きたい。そうなれば 現在 ゲーム差が2・5なので 逆転優勝も夢ではなくなったということだ。

誰が 6月の段階で このような事を予想しただろう。なって欲しいという願望はあっても ここまで 巨人を追い詰めるとは予想もできなかった。すべて、7月の快進撃で変わったのだ。

ただ、これがいつまで続くのか、という不安もある。100%信じ切れないのも事実である。それは 今まで 散々 騙されてきたからだ。

岩田だって 絶対の信頼をしているわけではない。半分ぐらい疑いながら見ているのだが 岩田もチームも 今は驚くぐらい好調で頼もしい限りである。

当然、今日 勝てば これはもっと 面白くなる。本当に 巨人の尻に火がつく。

昨日の3点目のワイルドピッチが良い例で彼らが浮き足立っているのが見て取れる。今日の試合、巨人がより、浮き足立つ姿を見たいもである。