7月に入り 3連勝、借金も返し 貯金もできた。

結構なことだが だいたいが こんな成績でウロウロしているチームではないはずなのだ。ケガ人が戻り また 調子の悪かった選手も調子を戻しつつあり、これからの巻き返しに期待しているが そんなに楽観視しているわけでもない。

地に足を付けて戦えば 相当 強いチームになると思うのだが これが なかなか 落ち着いて戦えない。そんなイメージを拭えない。

連勝しているが そのうち連敗して また借金生活になるのではないか、という不安が付きまとうのだ。昨夜の勝利も どうもスッキリしない。

スッキリしない理由は 2つだ。1つ目は 福留への代打だ。結局 関本が決勝打を打った形になったが あそこで代打を送られるベテラン選手を 先発で起用する必要があるのだろうか。これでは福留自身のプライドやモチベーションに良い影響を与えるわけがない。アスリートにとってメンタルは重要だ。

このような立場に追い込まれたベテラン選手が 気持ちを建て直すのは容易ではない。一度、このような経験をすると 同じような場面を迎えた時 また 自分に代打を送られるのかが気になり 相手投手に集中する事がおろそかになってしまう。

そこへ、今度は「お前に 任せた」なんて 言われても すぐにはモチベーションが上がらず 良い結果に繋がらない事が多い。これが若手の選手ならば 「よっしゃ、代打を出されなかった」とモチベーションが上がるものだ。福留のような実績のある選手に代打を送るということは ある意味「引導を渡す」という意味を含む。

我慢の限度を超え 引導を渡したら 指揮官も腹を決め 起用法を代える必要があるのだ。福留も 今のまま 良い場面で左投手が出てきたら交代させられる環境で良い結果を出すことは難しいだろう。先発させるなら 指揮官も腹をくくる、つまり、先発か代打要員か ハッキリ決める時期に来ているということだ。

2つ目は 梅野への代打だ。関本の犠牲フライで勝ち越し 新井貴の死球で 2死 満塁の場面だ。マウンドは 左投手の大原。なぜ、ここで代打を送ったのかは理解に苦しむ。

左投手なら 梅野にも 充分 チャンスがある。また、梅野を打者として成長させる絶好のチャンスだったのだ。西岡は チャンスを作るタイプの選手でランナーを返す選手ではない。しかも、代打には向いてない。

福留への代打は ただただ気の毒だと思ったが 梅野への代打は せっかくの会心の勝利に水を差した形だ。しかし、勝っても負けて スッキリ感がないチームに 今更ながら驚く。今夜こそ スッキリした試合を見せて欲しいと願うばかりである。