まさに 石川 さまさまである。

石川とは 今シーズン、3試合対決して 27点 得点している。27点も取られる方も取られる方だが 何点取られても代えない方も代えない方だ。石川が投げると、なぜか小川監督の交代が遅れる。遠慮なのか実績を考慮してなのか分からないが 事実 交代が遅れている。

そのおかげで 3試合で 27得点できたわけだ。ひとりの投手から3試合で27得点というのは セリーグでも珍しいことだろう。

開幕間もない4月4日 石川から 負けゲームにはなったが 10得点している。これで タイガース打線が上向きになり 翌日 15得点し 打線が一挙に機能し始めた。マートンを皮切りに ゴメス・大和など あの時の打線は素晴らしく、一時的でも チーム打率は 3割を超えた。

そこから 少しづつ 打線が下降し現在に至っている。また、勢いをつけて貰った格好だ。

昨夜の試合でのタイガース打線は 水を得た魚のように石川を打っていた。それが 今夜に繋がれば 本当に 石川さまさまである。幸い、今夜の先発予定の石山も タイガースとは相性が悪い。ヤクルトには 申し訳ないが ここで踏み台にしてチームも上昇したいところだ。

従って 今夜の試合は 大事な試合になった。オールスターまでの一区切りの中で チームを上昇させる最後のチャンスだ。今夜、負ければ また 一から出直しである。岩田にも頑張って欲しいが まずは 打線の奮起を促したい。

さて、梅野が2打席 連続本塁打を放ち タイガースの新人としては 岡田彰布さん以来 34年ぶりだそうだ。そして、新人捕手としては 45年ぶりだそうだ。まっ、新人の連続本塁打が34年ぶりというチームにも驚くが………。

昨年 私は大学の日本選抜チームを見に行った。ちょうど全日本の監督が私の大学時代の戦友という事もあり 2日間 見に行かせて頂いた。その中の注目選手が大瀬良大地だった。素晴らしい投手であったが すでに ドラフトで1位指名をする事を公言しているチームもあり それを裏付ける内容の投球も見せていた。

もう遠い昔になるが、私も全日本には選ばれたことがあり、明治大学の後輩も参加していたので懐かしい思いと新鮮な思いで練習を見ていた。そんな中で目に止まったのが嶺井博希(当時亜細亜大)と梅野隆太郎(当時福岡大)だ。

嶺井はDeNAに 梅野はタイガースに入団したのだが 梅野のドラフト4位という低評価が不思議で 「よく 4位まで残っていたなぁ」と驚いたものだ。守備力は ともかく 打力はあの時から素晴らしかった。

それに加え 彼は人間性も良く 全日本のキャプテンにも任命されていた。私の目が確かなら 打力は 一級品、人間性は 超一級品である。チームリーダーになれる人間である。

とかく、プロの世界では 実績を残した選手がチームリーダーと崇め立てられるが 必ずしも実績=チームリーダーではない。野球が上手い事と人間性は比例しない。

梅野は 実績を持つ前からチームリーダーの資質を充分に兼ね備えている。まだまだ課題は たくさんあるが 一つずつ解決して 立派なチームリーダーになって欲しい。

常勝チームには 必ず 優秀なチームリーダーがいる。彼がチームリーダーになった時のタイガースが楽しみだ。