急に暑くなってきて 暑いのが苦手な私はクーラーのフィルターの掃除を済ませ いつでも 部屋を冷やせる準備を整えた。普段 何もしていない私が 急に暑くなったことで「ダルさ」を感じるぐらいなので 選手も これからが 体調管理が大変だろうと思う。まもなく 梅雨もやってくる。特に 外国人選手は ムシムシする「湿気」対策が必要だろう。

今回なぜ、冒頭に このような話をするかというと 昨夜のメッセンジャーの体調が私には悪く見えたからだ。これは 疲労によるものなのか 急に暑くなった事によるものなのか分からないが 体調がよくない事は確かだろう。

もしかしたら、どこか 痛いのかもしれない。あくまで 想像の域だが非常に心配である。これが一過性のものなら心配はない。人間なので 疲労が溜まる事もあれば 環境の変化に体が対応出来なく ダルさを感じる事だってあるだろう。

或いはもっと単純に 暴飲暴食や下痢、頭痛や発熱という、ただの体調不良ということもあるかもしれない。そういった事なら 何の心配もない。次回の登板は ピリッとするだろう。とにかく昨日はマウンド上で 身体が重そうで、実際に ストレートに いつもの威力が無く スライダーも曲がったり曲がらなかったりとマチマチだった。

ここまで 球にキレの無いメッセンジャーを見た記憶がない。コントロールが悪かったり イライラして自滅したりするメッセンジャーは見たことがあるが 昨夜のようなメッセンジャーは初めてだ。何しろ キレがないのだ。次回の登板、勝利投手になるとか敗戦投手になるとかではなく、投げるボールにキレが戻っているかを注視して見たい。

一方、昨夜の試合 敗戦投手になった呉 昇桓は 心配ない。呉 昇桓でも 年間 3・4回前後は 負け投手になったり同点に追いつかれたりするだろう。そのうちの 1回だ。もし、今日、登板があれば キッチリ抑えてくれるはずだ。まったく、心配していない。

それより今日の試合、 誰がマスクを被るのか、の方が心配だ。昨夜の清水も 良いところを見せようと力み過ぎである。これまで、失敗したら外される、または2軍に落とされる、という事を繰り返した結果、「良いところを見せなくては」と必死になり過ぎて 周りが見えなくなっている。

当然と言えば当然である。

上本は 現在 首位打者だが これは 西岡の不慮の事故の副産物である。もし、あの事故が起こらず 西岡も しっかり仕事をしているとしたら 上本は 時々 代走や守備固めに出場するだけで だいたいは ベンチに座っていただろう。

以前からあった「上本を我慢して使え」という声には耳を傾けず 外部から実績のある選手を入団させ チームを補強し続けた。ここ何年かタイガースが好位置にいられるのも 外部から入団した選手の「おかげ」なのも事実である。外国人選手やトレード、FA選手やメジャー帰りの選手の活躍があって 初めて チームは この位置にいるのだ。

しかし、清水にしろ梅野にしろ、このままでは 捕手として 一人前にはなれない。藤井のケガで 若手捕手を育てるチャンスが訪れたのに 37歳鶴岡起用の一辺倒。このような状況で 急に 「期待に応えろ」と言われても 捕手の場合 無理な話である。

なにも毎試合使えとは 言わない。週に 1・2度 スタメンで起用しておけば 昨夜の試合みたいな逆転負けは なかった。

清水にしても最後にマスクを被った日高にしても ワンバウンドを後逸した原因は 「ブランク」である。出場と出場の間が開き過ぎて ワンバウンドを捕る感覚が失われているのだ。

本人達も それに気付いているから焦る。焦って捕る事に必死になれば 配球やセカンド送球がおろそかになってしまう。おそらく今夜の試合、清水や日高がこんな調子なら梅野がスタートだろう。もし、それで梅野がダメだったら 清水か日高を2軍に落とし 誰かを1軍に昇格させるのだろう。

「対症療法」という言葉があるが これはまさしく 「その場しのぎ」である。目先の勝利も大事だが 5年後のタイガースも大事である。

最近、甲子園球場の空席が目立つ。ファンの皆さんが「また、タイガースの試合が見たい」と思わせるようなエキサイティングな試合をお見せすることは もちろん 「あの選手が見たい」と思わせる選手を育てることも大事な事である。

数年前まで 連日 満員だった名古屋ドームが 今では 大変な事になっている。これを対岸の火事と思わず ファンあってのプロ野球なんだという事を肝に銘じて欲しい。