とりあえず、勝ち越せた。

どんな勝ち方でも勝つ事は「良薬」である。この3連戦、先発投手陣がDeNA打線を 4失点で抑えたことが 勝ち越せた要因だろう。

岩崎は もう少し 投げさせたかった。先発投手が 5回 1失点で抑えている時 その裏にチャンスが来ても だいたいは そのまま 打席に行かせるだろう。代打を送ったことに対して賛否両論あるだろうが 私が心配しているのは 岩崎のケアだ。

新人だろうがベテランだろうが、実績があろうがなかろうが人間である。タイガースの弱点の一つとして こうしたケースでの選手をフォローをできる人間がいない。2002・3年の星野監督の時は 島野ヘッドコーチが選手のケアを欠かさなかった。実績のある選手は もちろん 新人も2軍から上がった若手の選手も 必ず フォローしていた。

5回で降板させられた岩崎の表情を見ると 腑に落ちないような表情に見える。私が感じたのは 納得いかないが 新人でもあるから その不満を 露骨に顔に出せない、というような表情に見えた。

こんな時「5回表の1点が 余計なんだ」なんて言われたら 岩崎の感情に 火に油を注ぐ事になる。先日 1軍登録を抹消された荒木にも 秋山にも 歳内にも1軍の首脳陣の誰かが上手くフォローしていてくれれば ふたたび 元気を出して頑張れるのだが その心のケアをできる人間が見当たらない。

これが タイガースの弱点で 若虎が 伸び伸び プレーできない理由でもある。先日も 緒方がクッションボールの処理を誤り 3塁打にしてしまった時があった。ベンチに帰ってきた緒方を コーチ2人で代わる代わる注意をしていたが 注意をするなら お客さんやテレビが映らない所でやったら、と言いたい。

6回表 梅野がブロックをしてホームでタッチアウトにしたが 「好ブロック」とハイタッチをしているコーチがいたが ブロックする足が反対である。梅野は右足でブロックしてしまったが あのケースは左足でブロックするのが基本である。つまり、サード側の足でブロックするのだ。右足でブロックすれば 昨日みたいに走者の足が入ってしまうのだ。

判定はアウトだが実際は 完全なセーフである。そういう細かい基本が大事だという事を教えて欲しいものだ。

兎にも角にも 勝ち越せたので これをキッカケに 良い形で 交流戦に入れそうだ。幸い、上本も戻って来る。17・18日と2軍戦に出場し ヒットも盗塁も犠打も決めている。やっと、落ち着いて野球が見れそうだ。

そして20日からの交流戦、相手は 今 パリーグで一番チーム状態の良いオリックスだ。1勝1敗で十分だ。もっと欲を言えば その次のソフトバンクまで 2勝2敗なら上出来である。

私の予想では 今年も パリーグが圧倒するだろう。もし、その中で タイガースが勝ち越せたなら 7月以降 本当に優勝が見えてくる。あくまで、勝ち越せたならだが……。

過分な 期待はしていない。私は ただ タイガースの試合を見たタイガースファンが「今日は、良い試合だったね」と思える試合をして欲しいと願っている。
是非とも そんな試合をして欲しい。