私用で ブログを更新出来なかったことをお詫び致します。

昨日は福原の抹消、マートンが体調不良で試合に出場できないという状況の中試合が始まった。しかも、チームは4連敗中で 相手投手が6連勝中という タイガースには 何も良い条件がない中での戦いだ。

しかし、野球とは つくづく 筋書きのないドラマである。そして、その筋書きのないストーリーを描くのは 大抵 投手である、ということも つくづく 思い知らされた。

完璧な内容の投手から 得点するのは容易なことではない。しかし、そこに 配球ミスや仲間のミスにより ピンチを招き、たった1球のコントロールミスが勝敗を分ける、という事はよくある野球ならではのドラマだ。

これはこれで 充分 面白いが 完璧な投球で 1回から9回まで投げ切るのも これまた野球の醍醐味である。

完璧に近い投球内容だったが 配球ミスや仲間のミスで負け投手になったのが菅野で、完璧な内容で1回から9回まで投げ切ったのがメッセンジャーだ。

前回、神宮球場のヤクルト戦では あんなに悪かったコントロールも 昨日は見事に修正されていた。

ビジターの球場では不安定なメッセンジャーだが 甲子園では 実に完璧な投球をする。そういえば、4月29日 甲子園での広島戦、バリントンとの投げ合いも素晴らしかった。

因みにあの時のバリントンは 7回 鳥谷に2塁打を打たれるまで完璧な内容で 8回に福留に本塁打され負け投手になった。確かにバリントンは良かったのだが それに加えて タイガース打線が調子を落としており、それらが重なった事によるものだ。打者目線で言えば メッセンジャーの方が完璧でスキがなかった。

昨日の試合も あのような展開になれば 怖いのは本塁打だけだが ジャイアンツの選手に本塁打を打つタイミングでバットを振れている選手はいなかった。

せいぜい単打はあるかもしれないが ジャイアンツ打線の代名詞でもある本塁打を 打てるタイミングの選手は まったく見当たらず、見ている方としては 安心して観戦できる試合だった。

であるから、試合中の心配事は メッセンジャーを完投させるのか、9回 呉昇桓を投入するのか、それだけであった。

後半、タイガース打線の追加点も期待できず 、虎の子の1点を守るほかなく その方法論だけが 興味の対象となってしまった。

私は ひたすら メッセンジャーの完投を願っていた。9回 呉昇桓をマウンドに送るのでないかとヒヤヒヤしていたのだ。8回裏 2死になり、キャッチボールに向うメッセンジャーを見て安心した。

9回表、ジャイアンツの攻撃は アンダーソンから始まり 阿部・村田と続く。しかし、昨日のメッセンジャーなら安心して見られる。1-0、投手戦ではあったが ジャイアンツサイドから見れば 5点にも10点にも感じた試合であったろう。それぐらい メッセンジャーは良かった。

次回の登板は 18日 甲子園で行われるDeNA戦だと思う。メッセンジャーにとって 相性の良い甲子園、次回の登板も期待が持てそうだ。