上本が離脱してしまった。右親指の骨折ということなので ボールを投げられるまで 3~4週というところだろう。

それから、ファームの試合に数試合 出場して 復帰までに4~5週 このぐらい時間は掛かるだろう。チームにとっても 本人にとっても痛い話である。

しかし、これでチャンスが訪れた選手もいる。それは「荒木郁也」だ。ここでの活躍次第で 今後の荒木の野球人生が大きく変わる。

首脳陣の評価が 上本の復帰を指折り数える事になるのか、それとも、 「今後の野球人生もあるんだから焦らずゆっくり 治療しなさい」、なんて 上本にアドバイスを送る事になるのか、すべては 荒木の活躍次第である。

荒木も上本も 2塁手タイプの選手である。もちろん、3塁も守れるが タイプ的に2塁手がベストである。つまり、荒木は このチャンスを活かせず 失格の烙印を押される結果になれば 暫くは チャンスは訪れないだろう。

遅くとも 来年には 西岡も 復帰するだろうし 3塁手には 新井良も今成もいる。もしかすると、これがラストチャンスという事だってあり得る。まさに 荒木にとって正念場を迎える。

荒木が26歳で 上本が28歳。何度も チャンスが訪れる人もいれば、 1度も チャンスらしいチャンスを貰えない人もいる。大学の後輩でもある荒木には 死に物狂いで チャンスをものにして欲しい。

そこで提案だが、もしかしたら これが最後のチャンスかもしれない荒木を 是非 1番で起用して欲しいのだ。8番で起用するなら 坂で 充分だ。1番で起用するから 初めて 荒木を起用する意味が出でくるのだと思う。和田監督には 荒木を1番で起用する事を望みたい。

さて、昨夜の試合 鶴が 今季 初勝利をあげた。しかし、鶴が良かったから好投したのではなく、ヤクルトの打線に問題があって初勝利をあげる事が出来たのだ。

鶴に 課題は多い。しかし、この勝利が 鶴を飛躍させる可能性もある。1つ 勝ったことで 急成長する選手を大勢見てきた。鶴だって この勝利をキッカケに 二桁勝利なんてこともあり得る。

しかしその為には 鶴の課題でもあるコントロールを良くすることだ。特に スライダーとフォークボールの精度が低い。シュートとストレートのコントロールは まずまず なのだが勝負球にするスライダーとフォークのコントロールが悪く 昨夜の状態ならば上位チームには通用しない。

特に 今月20日から 交流戦が始まるわけで、パリーグの打者には 長打される事も考えられる。今のうちに 修正して欲しい。

彼が 活躍すれば 先発ローテーションも なんとか 形になる。次回の登板では キチッとコーナーに決めるスライダーやフォークボールを見せて欲しいと思う。

それにしてもとりあえず、楽しみが増えた。次回の鶴も楽しみだがバッテリーを組む梅野も楽しみだ。そして 後輩の荒木である。

9連戦の真っ只中、あと 7試合ある。連戦が終わる頃、どうなっているのか 非常に楽しみである。今は ただ、素直に応援したい。