まさに 「ミス合戦」。

雑で粗い試合だった。どうしても セリーグの下位チームと試合をすると試合内容が雑になる。

ベイスターズの打線は、とんでもないワンバウンドを振る欠点もあるが 一度 繋がると止められない。破壊力もあるがモロさもあり 「ボール球を いかに振らせるか」がカギとなる。

ディフェンス面は、捕手の配球に問題も多く 投手も不用意な四球を出す。

野手は 大事なところでの失策も多く いくら 点も獲っても足りない。また、リリーフ陣も不安定だ。

従って、タイガースが キッチリ 野球をすれば 年間を通して負け越すことはないのだけど なぜか ベイスターズと戦うとその雰囲気に呑まれる。

先発の久保から 4得点した内容は 非常に良かった。田上にしても上本にしても 「らしさ」が出て、新しいタイガースを予感させる内容だった。

見ている方も あんなに いやらしく得点されればダメージも大きいだろう、と 思うわけだが どうも ベイスターズは どんなに形で失点しようが 意気消沈する事はないようだ。

7回表 2死 ランナー無しからの5得点、野球マンガを見ているような まさに ベイスターズらしい攻撃であった。

「藤浪の代え時を間違えた」と和田監督がコメントしてるが もし 藤浪を代えていたら そちらの方が間違ってると私は思う。

どこで 代えるのか? 代えるタイミングは 無かったと思う。19歳で これから タイガースを背負うエースに育てようとするなら 昨夜の試合に藤浪を代える場面は無かった。

もし、采配を反省するなら 8回裏 0死 1・2塁 鳥谷へのバントだろう。結果は ファールになったが シーズンが始まって10試合目で 3番打者に出すサインではない。

もし、そんなに大事な試合と思うなら 2球目も バントのサインを出せばいい。

3番打者にバントをさせる、ということは それなりの決断があったからであろう。2球目から ヒッティングに替えるのなら 最初からサインなど出さなければいいと思う。そんな優柔不断さが チーム全体に目に見えないマイナスのエネルギーを与えてしまうのだ。

残り、134試合。交流戦もあれば クライマックスシリーズもある。不調の3番打者を復調させるための手段は 3番打者にバントをさせることではない。
「決めてこい」
「お前に任せた」
監督からの信頼の一言が 選手の背中を押すのだ。信頼していない選手に3番を打たせることはないし 信頼しているからこそ3番打者に指名したのだ。

ファンからすれば 鳥谷の3番には 賛否両論あるだろう。しかし、自分で決めた3番打者だ。信頼してあげて欲しい。